宿泊客の笑顔、広がる 豪雨被災の最上・観松館が営業再開
7月の記録的大雨で、休館していた最上町瀬見温泉の老舗旅館「ゆめみの宿 観松館」が11日、3カ月半ぶりに営業を再開した。従業員と宿泊を待ちわびた客の笑顔が館内に広がった。 この日は全体の約6割の客室予約があり、午後2時台から宿泊客が続々とフロントで受け付けを始めた。カナダから子ども2人と訪れたジョシュ・カーさん(44)、ミカ・カーさん(45)夫妻は「紅葉と温泉を楽しみに来た。景色がとてもきれいで感動している」。宮城県大崎市の主婦安藤信子さん(81)は「数十年通っている。料理が本当においしく、露天風呂も満喫できた。今後も足を運び応援したい」と話した。 高橋裕社長(41)は「緊張していた部分もあったが、営業再開を喜ぶお客さまから声をかけてもらいうれしかった。初日を迎えられほっとしている」と語った。