往年の名馬14頭公開 社台スタリオンバスツアー ノーザンホースパーク 苫小牧
苫小牧市美沢のノーザンホースパークは1、3の両日、社台スタリオンステーション(安平町)へのバスツアーを行った。中央競馬のG1レースなどを制し、引退後に種牡馬生活を送る往年の名馬たちを公開し、道内外の競馬ファンら約180人が撮影などを楽しんだ。 2014年から開いている恒例行事。日本競馬を代表する種牡馬たちを、社台スタリオンのスタッフによる解説付きで見学できるとあって毎年、定員を大幅に上回る応募がある。今年も23年に世界ランク1位に輝いたイクイノックスや無敗のクラシック三冠馬コントレイルなどを公開した。 3日は定員90人をはがきで受け付け、応募約1600人から抽選で参加者を決めた。種牡馬14頭を1頭ずつ公開し、スタッフらが馬たちの近況や性格、種牡馬生活の様子などを説明。参加者はカメラやスマートフォンで写真や動画の撮影を楽しんだ。 このうち16歳になった牡馬クラシック三冠馬オルフェーヴルは、現役時をほうふつとさせるやんちゃぶりを披露。後ろ脚で立ち上がったり、草垣に蹴りを入れたり。次に控えていたエフフォーリアがにらむようにたたずみ、スタッフは「牡同士、縄張り意識が強い」と裏話を紹介していた。 参加者には種牡馬のオリジナルグッズがプレゼントされ、愛知県の会社員中野佳哉さん(30)は「すごいレースをした馬たちを目の前で見られて良かった。オルフェーヴルは今も現役で走れそう。写真も撮れたので家で楽しみたい」と喜んでいた。
苫小牧民報