第二世代のe-POWER搭載で力強い走りを実現「日産キックス」【最新国産SUV 車種別解説 NISSAN KICKS】
22年夏のマイナーチェンジで新たな魅力を増した「日産キックス」。第二世代e-POWERの搭載でパワフルかつ静粛性はハイレベル。さらにe-PEDALで雪道のブレーキングには最強とも言えるフットワークを見せる。コンパクトなボディサイズと2台先の前方衝突予測警報の装備など、どこでも誰でも安心感を持ってドライブできるクルマと言える。 REPORT:竹岡 圭(本文)/山本晋也(写真解説) PHOTO:中野幸次 MODEL:佐々木萌香 日常使いで静粛性が向上 自然な操作フィールも魅力 【写真】日産キックスの詳細を見る マイナーチェンジでグッと質感がアップしたキックス。なんといっも第二世代e-POWERシステムを搭載したのが大きなポイントだ。 エクステリア モーター出力が5%、最大トルクが7%向上したことで、街なか走行もそうだが、クルージング性能も上がっている。低速時のエンジン始動頻度が少なくなったので、普段使いでの静粛性も向上。また、e-Pedalの操作フィーリングがより自然になり、スポーツモードやエコモードを使っているときにもBレンジへの切り替えができるようになった。 インストルメントパネル これでいわゆるエンジンブレーキが必要なシーンでも、ドライブモードを切り替える煩わしさがなくなるなど、全体を通じてフレキシブルな使いやすさが増したといったところだ。また、e-POWER 4WDモデルが登場したのもうれしいニュース。 居住性 e-Pedalの進化と合わせると、ただでさえフットブレーキを踏むのが怖い雪道では最強と言ってもいいかもしれない。最低地上高も170mm確保されているので、きちんと除雪や圧雪が入るとしても雪道を走る機会が多いという地域にお住まいの方などは、コンパクトなボディサイズと合わせて、かなり使いやすいモデルの登場に喜んだ方も多かったのではないだろうか。 うれしい装備 月間販売台数 1554台 (23年9月~24年2月平均値) 現行型発表 20年6月( マイナーチェンジ 22年7月) WLTCモード燃費 23.0 km/l ※FF車 ラゲッジルーム さて、安全装備の方も進化している。前方衝突予測警報として、2台前の車両の車間や相対速度を検出し、表示とアラームで注意を促してくれる機能が入った。2台前ということで、早めの対応ができることもあり、実用性の高い安全装備と言えそうだ。 ※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.158「2024-2025国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。 http://motorfan-newmodel.com/integration/158/
MotorFan編集部