甲斐拓也が去ったソフトバンク 海野隆司は〝自然体〟で正捕手奪取へ「いいところを見せようとすると本当に駄目になる」お手本は自主トレの〝師匠〟
気負いは厳禁? ソフトバンク海野隆司捕手(27)が正捕手奪取に向けて「自然体」で臨むことを強調した。 ■「あの小さかった真凜ちゃんが…」秋山幸二さん長女が花嫁姿【写真】 22日、本拠地みずほペイペイドームでの自主トレ後に取材に応じ、来季、注目が集まる「ポスト甲斐」争いについて「あまりこうしてやろうとか思いが強すぎると自分は体が動かなくなるタイプ。気負いすぎずにいきたい」と素直な思いを口にした。 不動の正捕手としてチームを支えた甲斐拓也が国内フリーエージェント(FA)権を行使しての巨人移籍が17日に決まったばかり。チームにとって、2017年から今季まで8年連続100試合以上もマスクをかぶった男の流失は痛恨の極みだが、これまで控えに甘んじてきた捕手陣にとっては願ってもないチャンス到来だ。 この状況に、今季、甲斐に次いでチームで2番目に多い38試合の先発マスクを任された海野は「もちろん、自分も含めて全員がレギュラーを狙っていくと思うけど、さっきも言ったように、自分はいいところを見せようとすると本当に駄目になる。とにかく、あまり気負いすぎないように頑張ります」と虎視眈々(たんたん)と正捕手の座を射止める覚悟を示した。 そんな海野が正捕手取りの手本とする選手にチームメートでもあり、自主トレで師事する今宮健太の名を挙げた。ポジションは捕手と遊撃手で異なるが、捕手目線で見た今宮のプレースタイルに興味津々のようだ。 「今宮さんて渋いというか、嫌らしいじゃないですか。プレースタイルが。打つ気がないように見せかけて本塁打を打ったり。捕手としては本当に嫌な選手。そういう数字に見えないような嫌らしさを自分も意識して、来年、出していければと思ってます」 1400万円増の2600万円で来季の契約を更改した会見で、海野はプロ6年目を迎える来季について「野球人生で一番大事な1年になるのかなと思うので、本気でレギュラーを取りに行きたいですし、100試合くらい出たいです」と語っていた。内に秘めた思いは当然、誰より熱い。自然体で勝負の6年目に挑みつつも、狙った〝獲物〟を逃す気などサラサラない。(石田泰隆) 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社