【ハイライト動画あり】早稲田大学、終始リードを保ち近畿大学に大勝。ラグビー全国大学選手権 準々決勝
その後もピンチの場面が続いた前半終了間際。流れに乗る近大のアタックが早大陣地に襲いかかる中、巧みなパス回しが乱れた一瞬の隙を見逃さなかったのは、早大のWTB田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)。
インターセプトに成功すると、そのまま50mを走りきり前半を締め括るトライを挙げた。早大はスコアを24-5とし、試合を折り返した。
後半に入ると早大が少しずつペースをつかみ始める。後半4分と8分のスクラムで、近大の反則を誘い、前半からの悪い流れを断ち切る修正力を見せた。
早大が敵陣で攻撃を展開するシーンが増えた12分、連続アタックで近大ディフェンスを崩すと、CTB福島秀法(スポ3=福岡・修猷館)が勢いよくディフェンスへ突進。LO西浦剛臣(社4=ニュージーランド・ハミルトン・ボーイズ・ハイスクール)へオフロードパスを繋ぎ、ライン際のWTB田中健に渡ってゴールラインを割った。
続く、16分にはCTB野中がPG(ペナルティゴール)を沈め、3点を追加。さらに23分には、ラインアウトからのフェーズアタックで、SH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ4=京都成章)がブラインドサイドに仕掛ける。
それに反応したPR(プロップ)安恒直人(スポ4=福岡)がショートパスを受けるとディフェンスを引き剥がしてゴールラインを駆け抜けた。
26分にトライを許すも、すかさず29分にSO服部の華麗なバックフリップパスからHO佐藤がこの日3本目のトライを奪い、スコアは46-10に。最終盤には、近大ゴール前で両者の意地がぶつかり合うスクラムが続き、近大が執念のディフェンスを見せ、マイボールラインアウトに持ち込んだラストワンプレー。
展開を試みるもパスが乱れ、こぼれ球に反応したFL(フランカー)田中勇成(教3=東京・早実)のグラウンディングで、早大がダメ押しとなるトライを挙げ、53-10と大学選手権の初戦を快勝で終えた。
大差で近大を下し、準決勝に駒を進めたチーム佐藤。無事『年越し』を決めた早大が次戦でぶつかるのは、大東文化大学を破り、4年連続ベスト4に進んだ京都産業大学。