3400×1480mmの小宇宙 日本独自規格の軽トラックに秘められた大きな魅力
レジャーでも活躍 無限の可能性
今、日本での軽自動車の使われ方に変化が起きている。圧倒的な実用性で日本人の生活を支えてきたが、近年は若いユーザーを中心に釣りやキャンプなどのアウトドアレジャーに活用するケースが増えているのだ。自動車メーカーから、ドレスアップした特別仕様車がラインアップされているほか、パートタイム(切り替え式)4WDや左右車輪の回転差を固定するデフロック機能で悪路走破性を向上した「農業用グレード」が選べる など、バリエーションも豊富だ。 最小カテゴリーの実用車でありながら、タイヤ&ホイール、マフラー、サスペンション、エアロパーツなどの社外パーツも多く、自由にカスタマイズを楽しむこともできる。 趣味のツールとして世界的に大人気の軽トラック。使い方や遊び方、カスタマイズにおいても、発祥の地の日本が世界をリードする。軽トラックの荷台を駆使した日本独自のカスタムスタイルを紹介していこう。
アウトドアで人気 リフトアップ
ここ数年のアウトドアブームに伴って、軽トラックをレジャーカーとして活用するユーザーが増加している。そうしたスタイルの最先端が、軽トラックの小さなボディーにクロスカントリー4WDのテイストを落とし込んだリフトアップ仕様だ。 足回りにリフトアップサスペンションを組み込んで車高を上げ、大径のオフロードタイヤで悪路走破性を向上。ガード類やLEDライトバーなどのオフロード系パーツで、ワイルドイメージを強調するのも定番のカスタマイズだ。海外のトラックフリークが喜びそうなキュートでクールな外見と、荷台に遊びのギアを満載して自在に駆け回れる走破性で、軽トラックの魅力を極限まで引き出している。
荷台にテント風ほろ アウトドア仕様
軽トラックを活用したレジャーとして注目を集めているのが、荷台に多機能テントキットを搭載した青森県の車販売会社「カーファクトリーターボー」の「Bug-truck(バグトラック)」だ。荷台にほろをまとった姿が昆虫(Bug)に似ていることから名づけられた。 分割式フレームを荷台に付け、その上からテント風のほろをかぶせると、軽トラの荷台がプライベートな居住空間に早変わりする。 サーフィンや釣り、キャンプなどのアウトドアレジャーも快適そのもの。テント風のほろは、丈夫なクラフテル帆布を職人が丁寧に縫製したハンドメイド。リフトアップキットやガード類、ルーフラックなどを組み合わせれば、ワイルドなオフロードスタイルも演出できる。感度の高いアウトドアフリークに最適なスタイルだ。