創価大・立石正広が復調3ランで準決勝進出 スカウト「足もあるし、肩もいい」評価【関東地区大学選手権】
明治神宮大会の出場校を決める第20回関東地区大学野球選手権は7日、横浜スタジアムで準々決勝4試合を行った。シードの創価大(東京新1位)は中央学院大(千葉県2位)に延長10回タイブレークの7―6でサヨナラ勝ちで初戦を突破。今夏の大学日本代表にも選ばれた立石正広外野手(3年・高川学園)が不調脱出の3ランでチームを勢いづけた。上位2校の明治神宮大会出場枠を争う準決勝は8日に行われる。 来年のドラフト候補が復活弾を放った。創価大は1点を追う7回、2死一、三塁で、大学日本代表の立石が左翼へ逆転3ラン。「大学ジャパンから苦しんでいて、リーグ戦でも自分のバッティングができていなかった。差し込まれ気味でしたが入ってよかった」。インコースの変化球を狙い打ちした。 憧れの選手は、米カージナルスの本塁打300本超のスラッガー、ゴールドシュミット。今夏の大学ジャパンでは、先輩たちのいいところを学ぼうとしすぎて自分の打撃を見失った。秋のリーグ戦も打率2割台、ノーアーチだったが、この大会を前に、センター返しの原点に立ち返った。6回の打席で中越え二塁打を放って、復活の手応えをつかんだ。 ネット裏の巨人、中日などのスカウトにも復活をアピール。DeNAの河野スカウトは「ここしかないところで打てる。足もあるし、肩もいい。健在です」と評価。9回に追いつかれ、延長タイブレークにもつれたが、結果的にこの3ランがきいた。来年ドラフトの大型候補が目を覚ました創価大が4年ぶりの明治神宮大会へ王手をかけた。
中日スポーツ