吉村氏、5本柱の公約発表 2025知事選、安全・安心の実現に力
任期満了に伴う知事選(来年1月9日告示、同26日投開票)に5選を目指し立候補する現職の吉村美栄子氏(73)=山形市=は28日、5本柱のマニフェスト(公約集)を発表した。防災・減災による安全・安心な暮らしの場の実現に力を入れるとしている。 公約の柱は下表の通り。(1)には自治体と連携した体育館・武道館・屋内スケート場などの整備、子育てに要する経済的負担(出産費用、保育料、高校授業料など)軽減、蔵王の樹氷再生を盛り込んだ。 (2)は、今年7月豪雨災害からの迅速な復旧・復興、治水対策、JR米坂線・陸羽東線の早期復旧、山形空港と庄内空港の機能強化・滑走路延長の検討など。(3)には、ものづくり人材の育成、スタートアップ・事業承継支援、災害に強く持続可能な農畜産業を掲げた。 (4)は本県ならではの地域資源を生かした体験型観光コンテンツの充実、「アクセシブルツーリズム」の推進、移住定住と県産品輸出の拡大などに取り組むとした。(5)では留学生の受け入れと県内就職の促進、高齢者の活躍促進、障害者の就労・多様な社会参加の促進を訴えている。
◆吉村美栄子氏の5期目の公約の柱 (1)県民が幸せを実感できる山形県 (2)安全安心に暮らせる山形県 (3)誰もがいきいきと働ける山形県 (4)関係人口と交流人口の拡大による元気な山形県 (5)県民一人ひとりが輝く山形県 選挙戦に向け公約集を浸透-後援会全県役員総会 知事吉村美栄子氏(73)=山形市=の後援会「あったかい県政を支援する会」(岡田久一会長)の全県役員総会が28日、山形市の山形国際交流プラザで開かれた。選挙戦が見込まれる知事選(来年1月9日告示、同26日投開票)に向け、マニフェスト(公約集)の浸透を図ることを確認した。 各地区の役員や、山形経済人の会、オレンジの会、支援する首長、県議、農業団体の代表ら約200人が出席した。菊池大二郎衆院議員や舟山康江、芳賀道也両参院議員、土田正剛東根市長、鈴木浩幸朝日町長らがあいさつに立った。 吉村氏は完成したばかりの公約集を紹介し「17日間の時間をいただいた。できる限り県内を回り、政策を伝え、皆さんの声を聞きたい。県民の幸せと県の発展のため全力で働きたい」と意気込みを語った。
知事選にはほかに、無所属新人の金山屯(じゅん)氏(84)=自営業、福島県白河市=が出馬の意向を示している。