虎のソナタ サンスポは有頂天ならぬ〝右京天〟 白星に飢えたカラカラ編集局大興奮
(日本生命セ・パ交流戦、ソフトバンク1-4阪神、3回戦、ソフトバンク2勝1敗、16日、みずほペイペイ)「うきょ~~!」 午後2時13分、大阪・湊町の編集局内に甲高い声が響き渡った。眺めていた新聞を置いて、いったい誰が?と思って窓際からのぞいてみると、声の主は編集総括席にいた局次長兼整理部長の政道高史。こちらが声をかけるまでもなく「うきょ~! 負けても1面は、うきょ~!」と一回にプロ初の満塁本塁打を放った前川に大興奮していた。 すぐに電話の受話器を取って東京の総括と打ち合わせ。「いやぁ、阪神がもし勝ったらの話ですよ、勝ったらですよ、えぇ…勝ったら…」と言いながらニッコニコ。最高気温30度超えの猛暑日が続く。連日の虎の貧打を見せつけられていただけに編集局内も白星に飢えてカラカラだったのだ。 試合前、みずほペイペイドームの一塁ベンチ付近でモーレツに張り切っていたのが上田雅昭。1990年代の虎の暗黒時代を取材していたベテランだ。上田の自慢?は「優勝原稿を書いたことがない」こと。阪神はもちろん、近鉄もオリックスも…フシギと上田が担当を外れると俄然強くなる。 ソフトバンクに交流戦優勝の可能性があったため、急遽(きゅうきょ)博多に派遣されたが、ソフトバンクファンの庶務・下間徳子が〝上田の呪い〟を伝え聞くと「ちょ、ちょっと疫病神じゃないですか!」とプンスコ。普段からグッズなどを買い集める鷹ガールはマジでショックを受けていた。楽天も広島を相手に早々とリードを奪ってしまったため、上田は試合中も「人生初体験が遠のいているわ」。鷹戦士の皆さん、失礼しました。誰だ、上田の派遣を決めたのは…。いや、ソフトバンクが勝つということは阪神が負けるということだから、それもそれで困るか…。 虎番・三木建次は鳴尾浜で大山らの残留練習を取材し、1軍の試合に合わせて甲子園へ-。球場前のセブンイレブンで買ったカップラーメンを手に「暑い、暑い」とうなっていた。なぜカップラーメン?と聞くと「博多に行かれへんかったしな」とブツブツ。実は三木は60歳をまもなく迎えるにあたり愛妻・せつさんから説得され、胃や大腸、脳などの検査を受けてみることにしたのだった。 その検査日程が11日、14日などとガッチリと決められていて、今回の福岡出張はしぶしぶ辞退。「僕は麻酔が効きやすい体質みたいや。胃カメラを飲んだときに全身麻酔をしてもらったんやけど、1時間半眠りっぱなしで…。その前の食事制限が辛かったなぁ。だから、一昨日、終わったら天下一品に走ったよ」。ちょっと待て。一昨日って14日だよな。で、この日もラーメン。確かにおいしいけど、食べ過ぎでは!? 24日に大腸に内視鏡を入れるらしいけど、何もないことを願っている。