<本仮屋ユイカ>“恩師”武田鉄矢からの言葉に感慨「今日まで頑張ってきて本当に良かったなって」 芸能生活27年、初のショートドラマで“悪い女”に
「3年半前の『私の夫は冷凍庫に眠っている』(テレビ東京系、2021年)という作品でご一緒した御法川修監督からのオファーだったとうかがったので光栄ですし、挑戦しなければ!と。『私の夫は~』が常軌を逸しているといいますか、自分のリアリティーからはとても離れたお話だったのですが、 そういう世界に無理なくいざなってもらえたし、演者へのリスペクトと思いを感じていて、またいつかご一緒したいと思っていたんです。御法川監督とであれば、この挑戦ができると思い、チャレンジしました」
演じるにあたっては、短い尺の都合ゆえに「本編には描かれていないこと」まで想像した。
「この人とここに会うまでどこ行ってたんだろうとか、 玲花って普段どうしてたんだろうとか、本編には描かれていないことがたくさんありますが、自分の中でちゃんと整理しておかないと、つじつまを合わせられないことがあったので、疑問に感じた点は監督に1個ずつ質問して、監督自身も持ち合わせてない答えだったら2人で考え合う作業の連続でした」
◇芸能活動以外は「もっとできない」
演じる玲花は、高校時代の憧れの教師の辻沢(久保田悠来さん)との再会を機に運命が一変するが、“憧れの人との再会”が自身にもあったか聞くと「3年B組金八先生 第6シリーズ」(TBS系、2001年)で共演した武田鉄矢さんの名前を挙げた。
「『3年B組金八先生』で生徒役だった私が去年、自分が担当するレギュラーラジオ番組に先生をお迎えすることになったのですが、その時はすごく感慨深かったです。武田先生は一体私のことを覚えているのだろうか?と思っていたのですが、『本仮屋はこうやって芸能界で活動してるからって』と言ってくださって! 1人の俳優としてここにいることを先生は認めてくれてんだなと思った時に、なんか今日まで頑張ってきて本当に良かったなって報われた気がしました」
10歳から子役として活動し、芸能生活は四半世紀以上。これまで辞めようと思った瞬間は「いっぱいありましたよ」と振り返る。「何度も向いてないなと思いましたが、これ(芸能)以外は多分もっとできないから」とあっけらかんに笑う。