長谷部誠(40歳)が明かした26歳の日本代表キャプテン就任秘話…本田圭佑のファッションにツッコミ!「おまえ、そのバッグはねえだろ」
「僕は誰ともつるむタイプじゃない」
――「あえて何もしない」がキャプテンとしてのスタートだったんですね。 「といっても、ピッチに立ったら年齢に関係なく、指示を出していましたよ。浦和レッズ時代からそうなんでね」 ――岡田監督は「ハセは誰にでも意見を言える。だからキャプテンに指名した」と語っていました。 「今もそうなんですけど、僕って誰ともつるむタイプじゃないんですよ。誰か特定の人と一緒にいるわけではなく、かといって話さないわけではない。全員と同じような距離感を取っていた。きっと岡田さんはそういうことを言っているんじゃないかな」 長谷部は引退会見で「元からキャプテンタイプだったわけではない。キャプテンに指名されてそこに寄せていく部分があった」と明かした。そういう部分は少なからずあるのだろう。 だが、資質がなければそもそも抜擢されていないはずだ。誰とでも同じ距離感を保つ才能、言い換えれば依怙贔屓がなく、誰かれの区別なく人と接することができる才能が長谷部というリーダーの核にあるのだ。 逆に言えば、みんなが避けている人がいても、気にせず近づくということでもある。
本田圭佑に突っ込み「おまえ、そのバッグはねえだろ」
――'10年W杯のとき、食事のテーブルは誰と一緒だったか覚えていますか? 「あの頃、僕は基本的に空いているところに座っていましたね。誰とでも気にしないので。それこそ(本田)圭佑が日本代表に入り始めた頃、ちょっと浮いていたので、彼としょっちゅう一緒に食べていました」 ――チームに溶け込ませようとした? 「いや、単純におもしろい存在だなと思って。自然とそこに足が向きました。当時、彼はまだファッションに気を遣っておらず、あまりカッコ良くないバッグで来ていたんですね。関西人だから冗談が通じると思い、『おまえ、そのバッグはねえだろ』と突っ込みを入れました」 <続く>
(「NumberPREMIER Ex」木崎伸也 = 文)
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