ＮＰＢ新人研修会で講義する阪神OBの鳥谷敬氏（代表撮影）

　NPB新人選手研修会が10日、都内で行われ巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手（18＝花咲徳栄）ら12球団の新人選手が参加。野球殿堂博物館の見学やアンチドーピング活動、SNSの利用方法の講義などを受けた。 【写真】研修会の修了証を手にする巨人ドラ1・石塚裕惺 　研修の最後には元阪神のOBである鳥谷敬氏（43）が講師として登壇。「先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ」というテーマで、後輩たちに向けて熱いメッセージを送った。 　鳥谷氏は重要な要素を「目標設定、時間、数字、個人の役割、終わりを考える」の5つに分けて説明した。目標設定については、短期、中期、長期といった時期に重きを置くことに言及。「その3つを目標設定するっていうのは、非常に大事になってきます。『今自分がしなきゃいけないことがわかる』ということです。今やることが見えてくれば、周りからの力だったり声っていうことよりも、自分がやらなきゃいけないことに集中できる。（短期目標のように）身近な目標を立てることで成功体験を得て、自己肯定感が上がってくるっていうプラスの面もあります」と語った。 　石塚は「鳥谷さんの話は聞き入りました」と目を輝かせると「鳥谷さんは細かく（目標を）設定されていたので、そういうところを参考にしていかないと、長くプロの世界で活躍できないんだなと痛感しました。今はまだキャンプまでに時間がありますし、しっかり考えながら練習であったり生活をしていきたいです」と意気込んだ。