フォード、「F150ライトニング」を最大7.5%値下げ-EV需要鈍化
(ブルームバーグ): 米フォード・モーターは電気自動車(EV)の在庫が膨らむ中、電動ピックアップトラック「F150ライトニング」の価格を最大7.5%引き下げた。同社は品質問題のため停止していた同モデルの出荷を再開する準備を進めている。この問題の詳細は明らかにしていない。
値下げは5日に実施された。フォードは1月、看板商品であるF150ライトニングの生産を半分に縮小し、従業員のシフトを削減。一部モデルの価格を引き上げていた。
値下げ幅が最も大きいのは「フラッシュ」エクステンデッドレンジモデルの5500ドル(約84万円)で、現在の価格は6万7995ドルから。
フォードは電子メールで今回の値下げについて、「販売拡大と顧客価値の最適な組み合わせの達成に向け市場に適応する」上で助けになるだろうと説明した。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ケビン・タイナン氏のリポートによると、EV在庫は業界全体で1-3月(第1四半期)に202%増加。F150ライトニングとフォードのEV「マスタング・マッハE」は、発売以来の最低価格で販売されている。
フォードの値下げを受け、EVスタートアップのリビアン・オートモーティブの株価が下落。11日の米株式市場でリビアン株は6.8%安で終了。一時8.7%下げた。フォード株は一時0.6%高を付けたものの、0.2%安で引けた。
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原題:Ford Cuts Price of F-150 Plug-In Pickup as EV Demand Falters (1)(抜粋)
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Keith Naughton