「ものを持たないことが正義?」「服を減らせない私はおしゃれになれない?」そんな疑問を経て、40代が辿り着いた今の自分にちょうどいいスタイルとは
ミニマリストになれない自分に、おしゃれへの自信を失い、自分の中に少しずつ起こってきた価値観の変化にも矛盾を感じてきて、「自分らしいスタイルとはなんぞや」とずっと悩んできた40代ファッションエディター。最近、ようやく見えてきた自分らしさとは何か、自己分析して紹介します。 【イラストで解説】もともと買い物中毒でクローゼットがパンパンだった筆者。中毒から抜け出せたきっかけは?
ミニマリストブームで自信を失う
何年も前から長く続いているミニマルブーム。 “ものを持たないことが正義”のように感じてしまうようになり、それとは正反対で、たくさん服を持っている私は、たった数枚のワードローブで年中着回せない私は「ダメ」なのだと思うように……。自分は一向に“おしゃれの域”にはたどり着けないのだと悲しくなりました。 自分で洋服を減らす試みを何度もしたけれど、結局はリバウンド。 でも、海外に引っ越すことになり、持参できる衣類の量が物理的に限られた状況になったことでやっと大幅な服の減量に成功。 けれどしばらく経って、新しい環境に必要な服、新しい気分にマッチする服が欲しくなり、また洋服は増えていきました。そして、結局たくさんの服を持っている私はダメなんだと自己嫌悪。
だけど、やっぱり好きなものは好き!
その後、ファッションにはお金をなるべく使わないように意識して過ごしていたけれど、やっぱりおしゃれは好き。新しいシーズンの服を見たら新鮮で気持ちがワクワクする。好きだと思う服、考え抜いても欲しいと思う服を買うのを我慢して、洋服を増やさないように頑張るのは自分の気持ちにただ蓋をしてしまっているだけのように感じました。 きっと私は、完全に無欲な人にはなれない。 きっと私は、いくら断捨離をしても、ミニマリストには慣れないし、“持たない暮らし”もできない。 そして、私はこのままでいいと、自分を受け入れられるようになったのです。
イラスト:Shutterstock 構成・文/高橋香奈子 前回記事「一度「骨格診断」に頼りすぎるのをやめてみると、自分らしいおしゃれができる?!【40代からのファッション】」>> 「Lサイズでもおしゃれを楽しむテクニック」特集の記事一覧はこちら>>
高橋 香奈子