「命を思う集い」に出席した生徒ら（大津市内）＝代表撮影

　大津市立中学2年の男子生徒=当時（13）=が2011年、同級生らからのいじめを苦に自殺した事件から、11日で13年を迎えた。生徒が通っていた中学校では「命を思う集い」が開かれ、いじめで尊い命が失われることが二度と無いよう誓いを新たにした。 【画像】主な悩みの相談窓口 　同校は事案を風化させないため、生徒の命日の10月11日に集いを開き続けている。今年は全校生徒と教職員約760人が出席し、互いを認め合うことやジェンダー平等、交流サイト（SNS）の適切な使い方などについて生徒たちが発表した。全員が起立して黙とうをささげ「命の詩」を合唱した。 　同校校長は「二度と悲しい出来事を繰り返してはならないと強く決意するとともに、思いを風化させることなく引き続き強い気持ちを持ち、いじめ防止対策に取り組んでいく」と話した。 　大津市教育委員会でもこの日、教育長ら55人が黙とうをささげた。