尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は5日、「韓国・アフリカ首脳会議」2日目に開催された「ビジネスサミット」で、「交易と投資の規模を画期的に拡大し、韓国とアフリカの経済的距離を縮めなければならない」と強調した。 　尹大統領はこの日、ソウルのロッテホテルで開催された「2024韓国・アフリカビジネスサミット」に出席し、「交流と協力の実質的な主人公は経済人のみなさんだ。経済人のみなさんの企業家精神が今日の韓アフリカパートナーシップの大切な土台となった」として、上のように述べた。 　この日の行事は、「共に作る未来：同伴成長、持続可能性、そして連帯」というテーマで韓国とアフリカの経済協力増進策を議論するために開催された。尹大統領は共同の繁栄のための経済協力の方向性として、交易・投資規模の拡大▽重要鉱物安全保障パートナーシップの構築▽気候変化の解決に向けたエネルギー転換▽アフリカ域内の格差解消、などを強調しつつ、各企業に民間交流の拡大を求めた。 　尹大統領は、「今、世界は若いアフリカに注目している。14億を超える人口と豊富な天然資源、経済発展に対するアフリカの熱望は成長の原動力」だとし、「私は昨日の韓国・アフリカ首脳会議で、国と国民を豊かにしようとしている指導者たちの強い意志を感じることができた」と語った。そして「巨大な潜在力にもかかわらず、韓国の交易投資に占めるアフリカの割合はまだ1～2％水準だ。2021年のアフリカ大陸自由貿易圏の発足で、今やアフリカは世界最大の単一市場へと発展しつつある」とし、「今回初めて開かれた首脳会議が韓国とアフリカの実質協力の転換点になると期待する。韓国とアフリカが共に作っていく未来のために、私が先頭に立つ」と述べた。 　この日の行事には、アフリカ連合（AU）総会の議長国を務めるモーリタニアのモハメド・ウルド・ガズワニ大統領をはじめとするアフリカの首脳、韓国貿易協会のユン・ジンシク会長、AU委員会のムーサ・ファキ委員長、アフリカ大陸自由貿易圏（AfCFTA）のワムケレ・メネ事務局長など韓国とアフリカの経済団体の長たち、また、現代自動車グループのチョン・ウィソン会長、ロッテグループのシン・ドンビン会長ら企業家を含め、400人あまりが参加した。政府からはアン・ドックン産業通商資源部長官らが、大統領室からはチャン・ホジン国家安保室長、パク・チュンソプ経済首席、キム・テヒョ安保第1次長らが出席した。 　尹大統領は、首脳会議を機に訪韓したアフリカ各国の首脳と2国間会談もおこなった。尹大統領は5日午前、龍山（ヨンサン）の大統領室で、モーリタニアのモハメド・ウルド・ガズワニ大統領と、両国間の了解覚書（MOU）締結式と昼食会談をおこなった。午後には赤道ギニア首脳との会談を皮切りにエリトリア、コモロ、ボツワナ、エスワティニ、中央アフリカ共和国、セーシェルと2国間会談をそれぞれ行った。またこの日にはAU委員会のムーサ・ファキ委員長とも面会した。 　韓国・アフリカ首脳会議はこの日のビジネスサミットを最後に幕を閉じる。 チャン・ナレ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )