「屋根、あっという間に飛んだ」高知で突風が発生 住宅などに被害
西日本を中心とする悪天候の影響で、18日午前6時半ごろ、高知県田野町の北張地区で突風が発生した。町役場によると、住宅4戸と倉庫2棟、地区集会所の建物1棟、ビニールハウス6棟が一部損壊した。けが人はいなかったという。 【写真】突風の被害で崩れた農業用ハウスで片付け作業にあたる西岡賢次さん=2024年6月18日午前10時49分、高知県田野町、羽賀和紀撮影 北張地区の男性（56）の自宅は、自宅1階の屋根が幅7メートルほど吹き飛んだ。男性によると、雨脚が強くなる中、「ゴー」という地鳴りのような低い音が聞こえ、屋根が飛んでいったという。 男性は「外に出てリビングのシャッターを閉めるので精いっぱいだった。屋根は音もなく、あっという間に飛んでなくなっていた」と振り返った。 高知地方気象台は18日午前5時3分、田野町を含む県東部に竜巻注意情報を出し、警戒を呼びかけていた。 町内では、骨組みが大きく折れ曲がったビニールハウスもあった。 北張地区で、ナス栽培をする西岡賢次さん（52）は、強風で崩れたハウスの中で「こんな重いもんが倒れるなんて想像もできなかった」と驚いたように話した。（羽賀和紀、原篤司）
朝日新聞社
