広州で新石器時代後期の遺跡419か所を発見
【東方新報】中国・広東省(Guangdong)広州市文物考古学研究院(Guangzhou Municipal Institute of Cultural Heritage and Archaeology)によると、広州市(Guangzhou)で419か所の遺跡と341点の遺物が発見された。 これらの遺跡は広州市の黄埔区(Huangpu)に位置し、約4600年から4300年前の新石器時代後期に遡る。遺跡には143基の墓、140か所の灰坑や地下貯蔵庫、125か所の柱穴が含まれている。最近の発掘作業で、陶器や玉飾りなど、合計341点の遺物が出土した。 この発見によって、広東地域でこれまでに発見された中で、最も多くの墓が見つかった新石器時代後期の遺跡になった。遺跡は複雑な構造を持ち、豊富な内容と多数の出土品が特徴だと、広州市文物考古学研究院の張強禄(Zhang Qianglu)院長は話す。 張院長は、「この発見は、新石器時代後期から西漢初期に至るまでの考古学的文化の系譜を広州および珠江デルタ地域において構築するための重要な資料を提供する。また、嶺南地域での中国文明の起源を探るプロジェクトを引き続き推進するためのしっかりとした基盤を築くことにもなる」と話した。 2017年から、この研究院はこの遺跡での発掘と研究活動を行っている。過去の考古学的発掘作業では、新石器時代後期の墓304基が発見され、陶器、石、玉などで作られた合計702点の遺物が出土している。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。