アタマの良い人が実践している、意外と知られてない「思考力を高める方法」
独学を深めるコツ=「考える技術」
本書が目的とするのは、効果的に「独学」=答えなき時代に自分の力で探究を行うための方法を皆さまに伝えることです。 ここで用いる「独学」という言葉には、「すぐには答えの出ない問いについての学習」という意味が込められています。例えば、「テスト勉強」や「資格の勉強」が目標のはっきりしている「達成のための独学」だとすると、「社会が抱える本質的な課題とは何か」「その課題に対して自分はどう考えるか」といった大きな問いを探究する独学は、学びのプロセス自体を自分なりに考えることが求められる「探究のための独学」であると言えます。 そして、この本を通じて皆さまにお伝えしたいのは、「探究のための独学」を効果的に深めるための「考える技術」です。 本書では「そもそも『考える』とは何をすることか?」、「何をすれば、人は『考えた』ことになるのか?」という問題について真正面から考えていきます。言い換えれば本書は、「考えるとは何か?」ということについて徹底的に考える本に他ならないのです。 さらに連載記事<頭が良くなりたい人は絶対にやった方がいい、最も効果のある「地頭を鍛える方法>では、地頭を鍛える方法についてさらに解説しています。ぜひご覧ください。
山野 弘樹(哲学研究者)