プロのマーケッターも顔負け? 速攻で“ターゲティングするAI活用術”
ユニークセリングポイントを明らかにする
次に「差別化ポイント」、「あなたの商品やサービスが競合に比べて何がいいのか?」を考える過程になります。「なぜ、あなたから買う必要がある? 他との違いは何?」 商品やサービスの購入を考える顧客は、他の企業からではなく、なぜ、あなたの企業から買う必要があるかを知りたいのです。 つまり、「何が魅力か?」「他との違いは何か?」「顧客にとって、どんな嬉しい変化をもたらしてくれるのか?」を知りたいわけです。この競合他社との差別化ポイントを、マーケティング業界ではユニークセリングポイント(USP)と呼んでいます。 このUSPですが、企業の内側にいる人間にとっては意外と見つけ難いことがあります。たとえば、第三者がその企業の優れた魅力について指摘しても、「そんなこと、当たり前だから」と、自社の魅力を客観的に見つめることができないのです。 【ChatGPTのプロンプト】 「東京武蔵野市の吉祥寺で独立系書店を開業します。このお店の差別化ポイント(USP)を強めるアイデアをください」 【ChatGPTの回答】 「吉祥寺で独立系書店を開業する際に、差別化ポイント(USP)を強めるためのアイデアをいくつかご提案します。 1. テーマ特化型書店 特定のテーマやジャンルに特化した書店を目指すことが差別化につながります。 例えば: アートとデザイン: 吉祥寺の文化的な背景を活かし、アートやデザインに特化した書籍や雑誌、関連グッズを揃えます。 環境とサステナビリティ: 環境問題やサステナビリティに焦点を当てた書籍や商品を取り扱い、エコフレンドリーな店舗運営を行います。 2. コミュニティスペース 地域コミュニティと連携し、書店を単なる書籍販売の場以上のものにすることが重要です。 イベントスペース: 地元の作家やアーティストとのトークショー、読書会、ワークショップなどを定期的に開催します。 カフェ併設: カフェを併設し、読書を楽しむリラックスした空間を提供します。 3. キュレーション 個性ある選書が独立系書店の魅力です。 スタッフのおすすめコーナー: スタッフが選んだおすすめの本を紹介するコーナーを設けます。 地元作家の作品: 吉祥寺や武蔵野市出身の作家や、地元を舞台にした本を積極的に取り揃えます。 4. デジタルとリアルの融合 現代の消費者に向けたデジタル技術の活用も考慮します。 オンラインストア: オンラインでも書籍を購入できる仕組みを整えます。 デジタルコンテンツ: 電子書籍やデジタル版の雑誌、オンラインイベントを提供します。 5. 独自のサービス 特別なサービスを提供することでリピーターを増やします。 会員制度: 会員限定の割引や特典、ポイント制度を導入します。 パーソナルショッピング: 個々の顧客の好みに合わせた書籍を提案するパーソナルショッピングサービスを提供します。 6. コラボレーション 地元の他のビジネスやアーティストと連携することで、独自性を強化します。 地元企業とのコラボ: 吉祥寺のカフェや雑貨店と提携し、相互に集客を図ります。 アート展示: 書店内で地元アーティストの作品を展示販売し、文化的なつながりを深めます。 7. ブッククラブと読書会 定期的にブッククラブや読書会を開催し、顧客同士の交流を促進します。 テーマ別読書会: ジャンルごとにテーマを決めた読書会を開催し、同じ興味を持つ人々が集まる場を提供します。 8. 持続可能な経営 エコフレンドリーな店舗運営を心掛け、環境意識の高い顧客層を取り込みます。 再生紙やリサイクル品の利用: 書籍や商品に再生紙を使用し、エコバッグの販売なども行います。 環境教育プログラム: 環境問題に関する教育イベントやワークショップを提供します。 これらのアイデアを組み合わせ、独自のコンセプトと顧客体験を提供することで、吉祥寺での独立系書店の差別化を図ることができるでしょう。」 いかがでしょうか? 新規で独立系書店を開業するために2つの質問をし、上記の回答を導き出すのにかかった時間は本当に数分でした。もののターゲットの明確化、差別化ポイントなど新規で商売をするためのアドバイスが的確に得られるのです。 ChatGPTが第三者の視点でしかもプロのマーケッター顔負けのアドバイスするのですから、使わない手はありません。 新規ビジネスだけではなく、社内の新しいプロジェクトの立ち上げ、社長へのインタビューテーマ、副業ビジネスのアイデアなど、ChatGPTにいくらでも投げかけてみてください。 私のようにライターとして生きた人間は、多くの仕事をChatGPTに奪われていく未来に、多少の不安を感じています。しかし、不安がっているだけでは生活できなくなってしまうでしょう。もっと広い視点から言わせてもらうなら、「今後、AIとどうやってつき合っていくか?」を、みなさんが考えるひとつの道標になればいいとも思っています。
中村ブラウン(コピーライター)