編集部おすすめのアートイベントTOP5: 塩田千春が大阪で16年ぶりの大規模展、DIC川村記念美術館の休館前最後の企画展
3. 落合陽一 「昼夜の相代も神仏:鮨ヌル∴鰻ドラゴン」(BAG-Brillia Art Gallery-)
メディアアーティスト落合陽一が江戸時代の宗教的空間を考察し、長年追求してきたデジタルネイチャー・計算機自然という哲学体系を基盤に時間と空間の循環的な性質を探求する展覧会。 本展では八重洲・日本橋・京橋地域の歴史を深く調査して生まれた二つの彫刻作品《一仏五鮎八鰻三角縁仏獣鏡》と、《鰻ドラゴン》を中心に、落合の計算機科学の探求から生まれた概念「ヌル」を体現した作品が展開される。江戸の豊かな文化的遺産と現代社会の複雑さが交錯する新しい芸術体験をすることができる。 落合陽一 「昼夜の相代も神仏:鮨ヌル∴鰻ドラゴン」 会期:9月7日(土)~ 10月27日(日) 場所:BAG-Brillia Art Gallery-(東京都中央区京橋3丁目6-18) 時間:11:00~19:00 休館日:月曜(祝日は翌平日)
4. 塩田千春 つながる私(アイ)(大阪中之島美術館)
ベルリンを拠点に国際的に活躍するアーティスト、塩田千春が出身地である大阪で16年ぶりに開催する大規模個展。塩田は「生と死」という人間の根源的な問題に向き合い、作品を通じて「生きることとは何か」、 「存在とは何か」を問い続けている。 本展ではドローイングや立体作品、映像など多様な手法を用いた作品が展示される。新作や国内未発表作品を含む大規模なインスタレーション作品が見どころだ。全世界的な感染症の蔓延を経験し、否応なしに意識した他者との「つながり」に、3つの「アイ」-「私/I」、「目/EYE」、「愛/ai」を通じてアプローチを試みる。 塩田千春 つながる私(アイ) 会期:9月14日(土)~ 12月1日(日) 場所:大阪中之島美術館(大阪府大阪市北区中之島4-3-1) 時間:10:00 – 17:00(入場は30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
5. 「西川勝人 静寂の響き」(DIC川村記念美術館)
ドイツを拠点に活動する西川勝人の、国内美術館として初めてとなる回顧展。西川は光と闇、その間の漠とした陰影に心を配った作品を、40年以上にわたり手がけている。本展では、彫刻をはじめ、写真、絵画、素描、インスタレーションなど多様な技法を用いながらも、一定して静けさを保持し続ける作品約70点を展観する。 見どころは建築にも携わる西川本人による作品選定と会場構成だ。空間全体を取り込んだ展示空間は静寂が拡がり、ゆったりと身を置くことができる。日常から隔たった美術館という場で観想に耽る一人ひとりのための展覧会となっている。DIC川村記念美術館は2025年1月に休館が決まっており、最後の企画展となる。 「西川勝人 静寂の響き」 会期:9月14日(土)~2025年1月26日(日) 場所:DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市坂戸631) 時間:9:30~17:00(入館は30分前まで) 休館日:月曜(祝日は翌平日)、12月24日~1月1日
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