デ・ゼルビとは異なるカラーでブライトンは進化中 走行距離はリーグ2位、スプリント数は6位とアグレッシブなスタイルで狙うトップ4入り
ヒュルツェラー体制で広がる期待
ここ最近はもったいない形で勝ち点を取りこぼしているところがあるが、今季よりファビアン・ヒュルツェラーを指揮官に迎えたブライトンはここまで悪くないスタートを切っている。 ブライトンは昨季までロベルト・デ・ゼルビが指揮しており、後方から徹底的に繋いでいくデ・ゼルビのスタイルは独特なものがあった。そのバトンを受けたヒュルツェラーがチームをどう変えていくか注目されてきたが、すでにヒュルツェラーのカラーは出ている。 プレミアリーグ公式によると、今季ここまでブライトンは1試合平均112.1kmの走行距離を記録していて、これはリーグ2番目の数字だ。1試合あたりのスプリント数もリーグ6位の152.4回と印象的だ。 昨季のブライトンは1試合あたりのスプリント数が123.1回となっており、これはリーグで18番目の数字だった。特に今季は前からのプレスが印象的で、同サイトは相手のミスを誘うプレスが昨季より上手くなっていると称賛する。 逆にポゼッション率は昨季より低下していて、デ・ゼルビ体制の昨季は平均60.2%、今季は52.7%。1試合平均の自陣でのパス成功数も昨季の309.8本から221.5本に減少している。ポゼッションへのこだわりは低下し、より縦に早い展開が増えている。 現在ブライトンは7位につけており、トップ4も狙える位置だ。デ・ゼルビからヒュルツェラーへのバトンタッチは想像以上にスムーズで、スタイルを変えつつ上手く戦えていると言えよう。デ・ゼルビ体制以上に完成度の高いチームに仕上がる可能性もあり、ブライトンは形を変えつつもワクワクするチームとなっている。
構成/ザ・ワールド編集部