【プロキオンS】ヤマニンウルス、無傷5連勝で重賞初制覇へ 斉藤崇師「使うごとに馬は良くなっている」
◇3日 プロキオンS追い切り(栗東トレセン) 快進撃は止まらない。デビューから4連勝中のヤマニンウルスが満を持して初重賞へ挑む。3日は栗東坂路で追われ、半弟のヤマニンアルリフラ(3歳未勝利)を前に置いて馬なりのまま並びかけると最後は同入。4F57秒4―40秒7―12秒2をマークした。斉藤崇師は「思っていたより全体時計は遅くなったけど、やる気があって最後は余裕を持って並びに行きましたし、問題なく調整ができたと思います」と納得の表情を浮かべた。 2着馬に4秒3差をつけ、レコードVという衝撃的なデビューからここまで、間隔を空けつつ強い内容で連勝街道を突き進んできた。師は「デビュー前から動きもすごく良かったですし、これは走るなという感じはありました。時間はかかってしまっている感じですけど、使うごとに馬は良くなっていますし、疲れが抜けるのも早くなっています。徐々に成長しているなと感じます」と目を細めた。 前走後は平安Sを予定していたが、裂蹄もあり治療に専念。師は「思ったより順調に来られました。ここを目標に切り替えてからは何もトラブルなくこられたかと思います」と不安はない。今回はメンバーも強くなるが「真面目で素直ですし、競馬もすごく上手に走ってくれます。先のことも考えてしまうような馬なので、ここを通過点としてもっと羽ばたけるように頑張ってみたいです」と力を込めた。これからのダート界をリードしうる怪物が無傷の5連勝で重賞初制覇を成し遂げてみせる。
中日スポーツ