エレベーターに乗れず2歳の息子を抱え、ベビーカーを持って階段に上ろうとしていた母親 すると、男性に声をかけられ「心が温かくなりました」
公共交通機関や公共の場など、幼い子どもを連れていると、誰かの助けが必要になるときもあります。そんなときに、周りの人が手を差し伸べてくれたら助かりますよね。 【漫画イラスト】『混雑した駅構内で助けてもらったこと 今回紹介するのは「混雑した駅構内で助けてもらったこと」についてのエピソードです。 イラスト:23ca
混雑した駅構内で
ユウコ(仮名)さんが、2歳のコウタ(仮名)くんをベビーカーに乗せて出かけたときのことです。電車に乗らなければいけない用事があり、都内の混雑する駅へ向かいました。ベビーカーで移動するためエレベーターに並んだところ、長蛇の列が。あまりに時間がかかりそうだったため、そのエレベーターを諦めて別のエレベーターに移動しようと探しましたが、どこも長蛇の列でなかなか乗ることができません。 ユウコさんはコウタくんをベビーカーから降ろし、抱っこして階段を使うしかないと思いました。コウタくんを抱っこ紐に入れた状態で、片手には大荷物。もう一方の手で畳んだベビーカーを担いで階段を上ろうとしたとき、通りかかった男性が「ベビーカー持ちましょうか?」と声をかけてくれました。ユウコさんはお礼を伝え、その男性にベビーカーを持ってもらい、コウタくんと荷物をしっかり抱えて安全に階段を上ることができました。 ユウコさんは男性にもう一度お礼を伝えようと思いましたが、男性は急いでいたのか笑顔で会釈だけし、颯爽と駅の中に消えていきました。ユウコさんは、とても心が温かくなったそうです。
困ったときには助けを求める
このときの出来事について、ユウコさんに話を聞きました。 ー助けてもらったとき、男性に対してどう思いましたか?また、なんと伝えましたか? 子連れで大荷物の私を気にかけてくれてとても嬉しかったです。現実的にベビーカーで階段を上るのは非常に危険なので、男性の対応はとても助かりました。その男性は笑顔で爽やかに声をかけてくださったので、こちらもお願いがしやすくありがたかったです。 その男性はスーツを着ていたので恐らく仕事中の移動だったと思いますが、忙しいのに快く助けてもらったことに感謝しています。急いでいたようで会話はできなかったですが、私は「ありがとうございます!」と素直に感謝の気持ちを伝えることができました。 ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか? 子連れの移動で困っている人がいないか、周りを気にかけるようになりました。 ーこのような経験と同様に、子育てをしていて大変な時はどんな時ですか? 子連れの電車移動が大変です。車内ももちろん気を遣いますが、駅構内のエレベーター待ちの列が長いので、子どもが飽きてしまったりトイレに行きたいと言い出したりしたときは地獄です。子どもと荷物を担いでエスカレーターに乗るか、エスカレーターもなければ階段を上るしかありません。駅構内は混んでいるので、子どもが人にぶつかってしまったり、転んで泣いたりすることも。怪我のリスクもあるため、常に親は気を張っています。子どもが2人以上いる場合はさらに大変ですね。 ー子どもと一緒にいて困ったとき、周りにどういった対応をしてもらえると嬉しいと思いますか? 大人の手が1人でも増えると、親の心の負担もだいぶ軽くなります。荷物を持つお手伝いをしてもらえるだけで本当に助かります。 ーこの経験を通して、同じような状況で悩む方にどのようなことを伝えたいですか? 1人では対応が難しいとき、周りに頼るのは悪いことではないと思います。「助けてほしい!」と正直に言うことで、周りにも伝わると思うので、1人で抱え込まずに周りに助けを求めることで、子育てがしやすい世の中になっていくと思います。 小さな子どもを連れていると、どうしても1人では対応が難しいときもあるでしょう。そんなときには周りに助けを求める、また周りも手を差し伸べることが大事ですね。 ※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。
ほ・とせなNEWS編集部