立て続けにハーランド、ベリンガムを手放したのにCLベスト4入り 称賛されるべきドルトムントの巧みな補強策
ベスト8では新戦力たちが躍動
ドルトムントは以前より若手の育成、選手の売却など市場での動きが上手いクラブではあったが、主力を手放しても一定の成績を残してくるところに凄みがある。 2022年夏にはFWアーリング・ハーランドをマンチェスター・シティへ、昨夏にはMFジュード・ベリンガムをレアル・マドリードへ売却しており、2人はチームでも絶対の主力だった。 こうした穴埋めは難しいものだが、ドルトムントは16日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグでアトレティコ・マドリードを撃破し、見事ベスト4入りを決めた。今季のCLはグループステージからパリ・サンジェルマン、ミラン、ニューカッスルと同居する死の組に入ったが、そこを首位で通過するなど印象的な戦いを見せてきた。 スペイン『MARCA』も、ハーランドとベリンガムを手放しながらのベスト4入りに驚く。今季は国内リーグで躓いているが、それでもCLベスト4入りは見事と言うしかない。 ベスト8のアトレティコ戦は激しい撃ち合いとなったが、このゲームで結果を残したのは昨夏に加わったFWニクラス・フュルクルク、DFイアン・マートセン、MFマルセル・ザビッツァーといった新戦力だ。1stレグではハーランドの後釜として昨夏に獲得されたFWセバスティアン・ハラーが得点を奪っており、ドルトムントの巧みな補強が1つの結果に繋がった。 時折最終ラインでのミスが起こるなど不安定なところもあるが、それを跳ね返すだけの攻撃力を備えている。準決勝ではグループステージに続いてパリ・サンジェルマンとの激突となり、こちらも激しい撃ち合いとなりそうな気配だ。
構成/ザ・ワールド編集部