F1第21戦が11月1日に開幕、フェラーリの躍進でチャンピオン争いは混迷!?【ブラジルGPプレビュー】
スリリングなレースとなることが多いブラジルGP
ブラジルGP(正式なイベント名称はサンパウロGP)が行われるインテルラゴス・サーキット(アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ=Aut dromo Jos Carlos Pace)は、1940年にオープンした古き良きオールドファッションなコース。 ブラジルGPはスリリングなレースとなることが多いが、それはインテルラゴス・サーキットのコースレイアウトによるところも大きい。1コーナーの後に急な下り坂セクションが訪れ、その後、いくつかの曲がりくねったターンのある長い上り坂が続き、フィニッシュラインに向かって長い直線が続く。 13コーナーから1コーナーまでの区間はF1マシンにとってはスロットル全開の豪快な「ロングストレート」となり、その「ロングストレート」終わりにある1コーナーが最大のオーバーテイクポイントとなるが、丘の頂点に向かって全開で駆け上がるため、オーバースピードでコースオフするクルマも多い。 このコースにはあらゆる要素が備わっており、F1マシンはわずか70秒の超高速で周回する一方で、非常に高いレベルのダウンフォースを発揮する。タイヤ戦略は2ストップが主流となると思われるが、1ストップも可能。 ただし、セーフティカーが導入されることが多く、タイヤ戦略は流動的なものになる。 「インテルラゴス」の、インテル(=インター)は「間」、ラゴスは「湖」という意味で、その言葉が示すとおり、水と電気を供給すために作られたサンパウロ近郊のふたつの人工湖のほとりにある。なお、「アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ」は、ブラジル出身のF1ドライバー、ホセ・カルロス・パーチェに由来する。
昨年は、フェルスタッペンが優勝。角田も健闘した。
昨年2023年もブラジルGPはスプリントフォーマットで行われ、土曜日に行われたスプリントに続いて、決勝レースでもレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝した。 決勝ではスタートで多重クラッシュが発生、赤旗中断となる波乱の展開となったが、フェルスタッペンは再スタートでも主導権を譲ることなく、最後は後続に8秒以上の差を広げて危なげなくトップチェッカーを受けた。これでフェルスタッペンはシーズン17勝目となった。 角田裕毅は土曜日のスプリントで6位入賞、決勝でも9位に入り、5ポイント獲得している。 【参考】2023年F1第21戦ブラジルGPスプリント 結果 1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)24周[8] 2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) +4.287s[7] 3位 14 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+13.617s[6] 4位 63 G.ラッセル(メルセデ 14 F.アロンソ)+25.879s[5] 5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+28.560s[4] 6位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+29.210s[3] 7位44 L.ハミルトン(メルセデス)+34.726s[2] 8位 C.サインツ(フェラーリ)+35.106s[1] ───────────── 9位 3 D.リカルド(アルファタウリ・ホンダRBPT)+35.303s ※[ ]=獲得ポイント 【参考】2023年F1第21戦ブラジルGP決勝 結果 1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 71周[25] 2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+8.277s[18] 3位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス) +34.155s [15] 4位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+34.208s[12] 5位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+40.845s[10] 6位 55 C.サインツ(フェラーリ)+50.188s [8] 7位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・ルノー) +56.093s[6] 8位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+62.859[4] 9位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+69.880s [2] 10位 31 E. オコン(アルピーヌ・ルノー) +1周[1] ───────────── 13位 3 D.リカルド(アルファタウリ・ホンダRBPT)+1周 ファステストラップ 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) [1] ※[ ]=獲得ポイント