参院選スタート 「長野選挙区」の各候補が第一声【動画付き】
第24回参議院選挙が22日、公示されました。7月10日の投開票に向け、18日間の論戦が始まります。東京の一極集中や地方の人口流出が進み、政府は「地方創生」を推進しますが、THE PAGEでは都市と地方の政治課題を対比する狙いで、東京選挙区と長野選挙区の主要政党の候補の第一声をお届けします。東京は今回から改選定数が5から6に増加。主要政党のほとんどが候補を立てています。一方で、長野は改選定数が2から1に減り1人区に。与党候補と野党統一候補が激突します。 長野選挙区は、自民党の現職、若林健太氏(52)と民進党の新人、杉尾秀哉氏(58)がそれぞれ長野市内で第一声を上げました。
自民・若林氏
2期目を目指す若林氏は、「野党連合の名のもとに安保反対、安倍政治は許さないといった標語だけが躍っている。だが、代替案はあるのか、自公に代わってどういう国をつくろうとしているのか、1度たりと聞くことはない。消費税の引き上げ先送りについても、野党はアベノミクスの失敗だと主張している。格差の是正、分厚い中間層をつくる、などを主張しているが、それを実現するための野党の政策を聞いたことがない」と主張。 「政権交代からの3年半、アベノミクスで確実に日本の経済を前に進めてきた。大企業や首都圏中心ではないのか、との批判があることは知っている。だからこそローカルアベノミクス、地方創生などさまざまな政策を繰り出して次のステージに進んでいく」とし、「具体的で責任ある政策を持つのは自公政権である。野党連合に譲るわけにはいかない」と支持を求めました。
民進・杉尾氏
元TBSキャスターの杉尾氏は、「アベノミクスの実感は長野に届いているか。世論調査では7、8割の人が景気が良くなったと実感していない。そして憲法改正。安倍首相は、9条改正を最終ゴールにしようとしているが、その中身を言わない。とにかく3分の2の勢力を獲得する。これまでと全く同じやり口だ」と批判。 「アベノミクスは強者のための政治だ。富める者をより豊かにする。そのアベノミクスで格差が広がった。地方が置いてけぼりになった。中低所得者が増えた。政治は弱者のためにある。まず格差を是正する。中低所得者の生活を底上げする。一人ひとりの人権が大切にされる、そういう政治を私たちがしなければならない」と述べたうえで、「この信州をなんとかする。長野県を元気にして初めて日本が元気になる。地方の再生をやっていく」と訴えました。