SixTONES、最新シングルで12作連続1位獲得 グループのさらなる飛躍を予感させる確かな実力
<CD Chart Focus> 参考:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2024-07-22/ 【写真】クールなSixTONES 2024年7月22日付(7月16日発表)のオリコン週間シングルランキングでは、SixTONESの『GONG/ここに帰ってきて』が、初週42.6万枚を売り上げ、1位を獲得した。本作はSixTONESの13枚目のシングル。田中樹が出演した今年4月クールのドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)の挿入歌「GONG」と、京本大我主演の映画『言えない秘密』の主題歌「ここに帰ってきて」を収録した両A面シングルとなっている。同ランキングにおける記録を見ると、前作『音色』に続く12作連続の1位獲得であり、さらに12作連続で初週売上30万枚超えを達成。これはB'z、GLAY、KinKi Kids、嵐、King & Prince(達成順)に次ぐ男性アーティスト史上6組目となる快挙でもある(※1)。 2020年リリースのデビューシングル『Imitation Rain / D.D.』に始まり、2022年にはSixTONESとして初の両A面シングルとなる『Good Luck!/ふたり』を発売。今作でもまた、両A面を名乗るにふさわしいまったく違うアプローチの2曲を用意してきた。 まず、「GONG」はアグレッシブで痛快なロックチューン。不穏なサイレンとエッジの効いたギターリフで始まる冒頭から、骨太なビートにのせ、メンバーひとりずつが好戦的なフロウを歌い継ぎながらテンポを加速させていく。特に〈研ぎ澄ます五感〉からの田中樹による高速ラップは出色、聴き手を楽曲の世界観に引きずり込む。徐々にボルテージを上げる雄叫びのような、咆哮にも近い繋ぎをゴング代わりに、カタルシス全開のサビへと突入すると、楽曲のテンションは最高潮へ。〈見下ろされたって〉〈睨みつけんだ〉〈蹴落とされたって〉〈睨みつけんだ〉と不屈の精神を歌う歌詞が聴く者を奮い立たせる。逆境に負けず、泥臭くも這いつくばって未来を掴もうとするメッセージに胸が熱くなる。 一方、「ここに帰ってきて」は、美しいストリングスの調べが全編を彩るラブソング。メロディアスで繊細な楽曲の持ち味を活かし、歌唱スタイルはいたってシンプルだ。しかしそのぶん、メンバーそれぞれの声質や表現力の豊かさを堪能できる仕上がりとなっている。特に、ジェシーはややハスキーで色気のある声、森本慎太郎はストレートで芯のある声、京本は艶のある伸びやかな声と、フレーズごとの変化が楽曲にさまざまな感情をプラスし、聴きごたえのあるものにしている。サビで繰り返される〈ここに 帰ってきて〉に象徴されるように、歌詞に綴られているのは愛しい人を失った男の心模様だ。懐かしい思い出を振り返り、願いとも祈りともとれる渾身のメッセージを叫びつつも、やがてその思いは感謝へと変わり、新たなスタートを踏み出すような希望をまとってクライマックスを迎える。喪失と再生を、壮大かつ鮮やかに歌い上げた純度100%のバラードだ。