丘みどりが過酷な生活にも負けず叶えた夢と30歳での上京物語「ずいぶん時間がかかってごめんね」祖母に伝えた想い
THE CHANGE初の和服姿で登場するのは、演歌歌手の丘みどり。18歳のときにアイドルユニットのメンバーとしてデビューし、21歳で演歌歌手に。2025年、デビュー20周年を迎え、1月は初主演舞台を控える丘みどりのTHE CHANGEとは――――【第2回/全5回】 ■【画像】丘みどりが過酷な生活にも負けず叶えた夢と30歳での上京物語、自ら語る「THE CHANGE」オリジナル動画 大阪のアイドルユニットのメンバーを経て、21歳で演歌歌手デビューを果たした丘みどり。大好きな演歌を歌えることは嬉しかったが、30歳でやめる決心をしたのだという。 「契約が10年間と決まっていたというのもあったのですが、事務所が敷いてくれたレールの上を進むだけの自分に、終止符を打とうと思ったんです」 やめると決めたことで、腹が据わった。 「やめるんだから、それまでは自分がやりたいようにやろう、悔いを残さないようにしよう、と」 歌番組では、これまで歌いたいと思ったが封印してきたカバー曲も歌い、MCで自分のことを話すようになった。そうすることでファン層が広がり、歌うことがそれまで以上に楽しくなった。 「東京に出て再出発をしよう、と決めました。大好きな演歌をもっともっとたくさんの人に聴いてもらい、いつか紅白歌合戦に出場するために……!」
自分で動き出したあのときが、私の「THE CHANGE」でした
大阪の事務所の契約が終了するとすぐに、何も決まらないまま、たったひとりで東京に移り住んだ。 小さなアパートの一室でひたすら芸能事務所宛てに履歴書を書き、これまでお世話になった人たちに電話をかけまくった。 「自分の人生を変えることができるのは、自分だけだということに、やっと気づいたんです。やりたいことをやるために、自分で動き出したあのときが、私のTHE CHANGEでした」 そしてかかってきた、1本の電話。 履歴書を送った芸能事務所のひとつ……現在の所属事務所の社長からだった。 契約するとき、マネージャーに宣言したのは『365日、すべてスケジュールを埋めてください。歌える場所があるのなら、お休みはいりません』。 「そうしたら、本当に365日埋めてくれちゃって(笑)、来る日も来る日も、キャンペーン。全国を飛び回って、何度も同じレコード店の店頭で歌っているうちに、最初は10人だったお客さまが、次に行ったときは20人になり、その次は30人に……。続けていることが実ってきているという喜びでいっぱいでした」