南アフリカ西部沿岸部で竜巻 11人が死亡1000人超が家失う
トンガート、南アフリカ、6月6日 (AP) ― 南アフリカ東部海岸沿いのクワズールナタール州で6月3日、竜巻が発生し、11人が死亡、50人以上が負傷し、1000人以上が住む家を失った。 被害が最も大きかったのは同州北部のトンガートで、災害チームが現在も被害の程度を評価し、避難住民を政府庁舎に収容するなどの緊急救援を行っている。 南アフリカ気象局は、3日の午後、少なくとも2つの竜巻が同州を襲い、「甚大な被害」をもたらしたことを確認した。 同気象局によると、最初の竜巻は同州西部で発生したあとトンガート周辺で発達。次により大きな竜巻が沿岸部に移動し、ウエストブルックとバリートに被害をもたらした。 竜巻で被災した住民には仮設シェルターが提供され、負傷者は病院で治療を受けている。 南アフリカでは、大規模で強烈な気象システムが影響を及ぼすと、竜巻が発生することがあり、クワズールーナタール州は異常気象に見舞われ、多くの死傷者を出した歴史がある。 同州では2022年、豪雨による大洪水で300人以上が死亡し、家屋や道路が損壊するという、南アフリカ史上「最悪の嵐」に見舞われた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)