愛子さまは有言実行 抱き続けた「困難にある人を助けたい」 新社会人の抱負に込められた思い
天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまは4月1日、日本赤十字社の入社式に出席。社会人としての生活をスタートさせた。初出勤のご様子に、愛子さまが生まれた2001年から皇室番組の放送作家を務めるつげのり子氏が思い浮かべたのは、愛子さまが「困難にある人を助けたい」という思いを長く持ち続け、それを実現させたことだった。 【写真】愛子さまの伝説の「ガッツポーズ」はこちら! * * * 日赤での愛子さまの所属は、ボランティア活動推進室の青少年・ボランティア課。 この配属先が報じられたときに。2022年3月に行われた成年の記者会見での言葉を思い出した人もいるのではないだろうか。 愛子さまは、国内外の出来事への関心についての質問に、こう回答されていた。 「国内外の関心事につきましては、近年自然災害が増え、またその規模も徐々に大きくなっていることを心配しています。 そのような中でボランティアとして被災地で活躍されている方々の様子をテレビなどの報道で目にしまして、自分の住んでいる街であるとかないとかに関係なく、人の役に立とうと懸命に活動されている姿に非常に感銘を受けました。 私の親しい友人にも東日本大震災で被災した福島県の復興支援にボランティアとして携わっている友人がおりまして、私自身、災害ボランティアにも関心を持っております」 ちょうど2年前に話していた関心事を自分の進路に選び、新社会人として突き進む姿に、愛子さまが生まれた01年から皇室番組の放送作家を務めるつげのり子氏は、「ある姿」が思い浮かぶと話す。 「よく番組で愛子さまを報じるときに使用する過去の映像で、学習院初等科2年生の運動会の様子があります。愛子さまがリレーの代表選手で出場し、ガッツポーズされるシーンです」
■全力少女だった愛子さま 黄色い鉢巻をした愛子さまが、両手をあげて喜ぶ映像。つげ氏はそのときの様子を、こう続ける。 「あのときは、愛子さまは前の走者からバトンを受け、全力疾走してグングン差が縮まりました。追い抜くことはできなかったんですが、次にバトンを渡し、その結果、愛子さまのチームは逆転優勝。その喜びで、あのガッツポーズが出たわけです。 新社会人になられた愛子さまを見ると、まさにあのガッツポーズの愛子さまが思い浮かび、幼い頃から目標に向かって全力で突き進む、とても強い実行力の持ち主だったのではないかと思います。精一杯、力を発揮し、結果を残す、そんなイメージが非常に強いです」 全力を出し切る愛子さまの姿は、もっと幼い頃からあったと、つげ氏はいう。 「4歳のときからスケートを教えていた先生が話してくれたんですが、練習の最後に2チームに分かれてリレーをやっていたそうです。 愛子さまはその対抗リレーをすごく楽しみにされていたそうで、順番が回ってくると、スタートダッシュをして、ものすごく真剣な表情だったそうです。 そんなエピソードからも自分の目標が定まったら、全力を注がれるのだろうと思います」 ■愛子さまがつむいだストーリー また、つげ氏は愛子さまの日本赤十字社内定の報道を受けたときにも、思い出したことがあったという。あの有名な『看護師の愛子』だ。 「日赤に就職されると聞いたときに思い出したのは、愛子さまが学習院中等科1年生のときに書かれた『看護師の愛子』です。 診療所にやってきたけがをした海の生き物たちを看護師の愛子が一生懸命看護し、助けて、みんなに希望を与えるというストーリーでした。 困難にある人を助けたいという気持ちが幼い頃からあって、成人されてからもその気持ちを醸成されてきたのではないかなと思います。 『看護師の愛子』のときから、愛子さまには将来進みたい道を漠然とですが、持っていらっしゃったのではないかと就職されたいまになって思いますね」