競合他社の顧客データを不正に持ち出したか ガス会社社員ら3人逮捕
ガス事業などを全国展開する会社の社員らが競合するガス会社から顧客データを不正に持ち出した疑いで逮捕されました。 不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのは、静岡市に本社を置くガス会社「ザ・トーカイ」社員で千葉エリアの統括マネジャーを務めていた船津好彦容疑者(59)と部下の男2人です。 警察によりますと3人は2022年、競合する千葉県市原市のガス会社から、営業秘密にあたる600人以上の顧客のデータなどを不正に持ち出した疑いがもたれています。 船津容疑者の指示で部下の2人がガス会社の事務所を訪れ従業員に「社長から許可を受けている」などとウソを言って、パソコンを操作させ顧客情報を持ってきたUSBメモリーに抜き取ったということです。 船津容疑者らは持ち出した顧客情報を使ってセールスを展開し自社のガスに契約を切り替えさせていたとみられています。 警察は3人の認否を明らかにしていません。 当時、両社の間では、事業譲渡の協議が行われていたものの合意には至っておらず、警察は詳しい経緯を調べています。