センバツ2022 応援ポスター張り出し 元球児・富山市民球場長もエール /富山
18日に阪神甲子園球場で開幕する第94回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の「センバツ応援ポスター」が、富山市民球場アルペンスタジアム(同市下飯野)など県内各所に張り出されている。 今大会のイメージキャラクターは2017年の第15回全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞を受賞した女優・モデルの伊丹彩華さん(16)。「とどけ!白球にこめた想い。」というフレーズとともに大会を盛り上げる。 ◇ ◇ ポスターが掲示されている富山市民球場の場長、中川隆司さん(52)も元高校球児。富山商時代は内野手として甲子園を目指し、主将も務めた。当時の武内冨士夫監督のもとで厳しい練習に励んだ。 3年の春、武内監督がセンバツの開会式に連れて行ってくれた。初めて見る夢の舞台に「夏は絶対にここでプレーしたい」と心に誓った。しかし、夏の富山大会ではライバル高岡商に敗退。甲子園出場はならなかった。 それでも、幼いころから何度も一緒に甲子園に足を運んだ長男善寛(よしのり)さん(21)が同じ富山商野球部を選び、18年春の第90回記念大会に出場。堂々と入場行進する姿を超満員のスタンドから見て、胸が震えた。智弁和歌山に2―4で初戦敗退を喫したが、三塁コーチャーとしてグラウンドに立つ善寛さんを頼もしく見つめたのが、今も大切な思い出だ。 現在は球場を管理する立場から高校球児を見守る中川さん。今年のセンバツに県内から出場していないのは残念だが「来春こそは、富山から出場してほしい」と期待する。 そして今大会に出場する選手には「コロナ禍でも多くの関係者の力で開催できることに、まず感謝してほしい。そしてせっかく甲子園のために頑張ってきたからには、悔いなく、思い切り楽しんでプレーしてほしい。今の経験は今後の人生に生かされるはず」と力強くエールを送る。【青山郁子】