東芝が決算発表を再延期へ 綱川智社長らが会見(全文1)再延長申請の理由
経営再建中の東芝は14日、2016年度4~12月期決算発表の再延期を申請すると発表した。関東財務局が認めれば、次の提出期限は4月11日になる。綱川智社長らが同日午後4時から記者会見して経緯などを説明する。 【中継録画】東芝が決算発表を再延期 綱川社長らが会見 当初は2月14日に決算発表される予定だったが、米原発子会社ウェスチングハウス(WH)で内部統制の問題があるとの内部通報を受け、調査が必要として発表を1か月延期していた。
綱川社長よりおわび
司会:ただ今より第3四半期報告書提出期限の延長および東芝の今後の姿に関しますご説明を始めさせていただきます。最初に本日の出席者をご紹介申し上げます。代表執行役社長、綱川智でございます。代表執行役専務、平田政善でございます。執行役常務、畠澤守でございます。社外取締役で監査委員会委員長、佐藤良二でございます。申し遅れました、私は本日の進行を務めます広報・IR部、長谷川でございます。それでは冒頭、綱川より、まずお話を申し上げます。 綱川:綱川でございます。本日は第178期第3四半期報告書の延長後の提出期限であります。本来であれば四半期決算についてご説明させていただく予定でございましたが、いまだに独立監査法人の監査レビュー報告書を受領できていない状況であることから、大変、遺憾ながら本日、関東財務局に再度の提出期限延長を申請いたしまして、承認をいただきました。それに伴いまして決算発表も再度、延期することとなりました。株主、投資家をはじめとするステークホルダーの皆さまには本件に関し、多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしましたことを、あらためて深くおわびを申し上げます。 本日はこれから2つの項目につきましてご説明させていただきます。1つ目が、この提出期限を再度、延長することになった理由およびウェスチングハウス社の内部通報に関する調査の経過報告と、これが1点目でございます。2つ目が今後の東芝の姿についてご説明をいたします。 では初めに再延長申請の理由、それからウェスチングハウス社における内部通報に関する調査の状況につきまして、取締役監査委員会委員長の佐藤からご説明させていただきます。その後、私から東芝再生への取り組みと、今後の東芝の姿につきましてご説明させていただきます。それでは佐藤監査委員長、お願いいたします。