2024年前半の注目フェスから5選
「Dive in Your Faith」('23)/Fear, and Loathing in Las Vegas
Fear, and Loathing in Las Vegas(以下ラスベガス)主催のフェス『MEGA VEGAS 2024』が神戸ワールド記念ホールにて3月9、10日と2デイズで開催。既にターンステーブルも公表されているが、ラスベガスの音楽性と親和性の高いcoldrain、Crossfaithはもちろん、10-FEETやサンボマスター、GANG PARADEなどが顔を揃えている。そして、両日共にトリを務めるのはラスベガスだが、ここでは現時点での最新曲をピックアップしたい。『ぱちんこ いくさの子』の2ndメインテーマ曲として起用され、原作『いくさの子 織田三郎信長伝』をイメージした和テイストをラスベガスらしく昇華。この曲もフロアーを焚きつけるアッパーチューンだ。
「さよなら涙」('23)/ジ・エンプティ
福岡の音楽フェス『TRIANGLE 2024』が今年4月27日、28日、29日と初の3日間開催に踏み切った。シーサイドももち海浜公園地行浜ビーチ内特設ステージにて、5年ぶりに野外フェスとして回帰する。そこに福岡県久留米発の4人組、ジ・エンプティも名を連ね、最終日(29日)に初出演が決定。バンド自体は2019年に結成されたものの、04 Limited Sazabysの対バン・ツアーに招かれたりと、知名度を高めている。音楽的には青春パンクの影響を受けながら、J-POPを通過した優れたメロディーセンスも堅持。この曲は疾走感あふれるナンバーで、シンガロングを誘発する合唱パートもあり、彼らのアンセム曲と言えるだろう。
「Fat Lip」('01)/SUM 41
今年の『PUNK SPRING 2024』は熱い。3月16、17日と2デイズにて催され、初日はSUM 41、2日目はNOFXがヘッドライナーを務める形になりそうだ。奇しくもというか、あえてだと思うが、2バンドともに日本ツアーは”最後”になるのでパンクキッズは要チェックだろう。しかもHi-STANDARDも参戦するため、会場はさらに盛り上がること間違いナシ。ここでは解散を発表したSUM41の代表曲を選んだ。彼らのデビュー作『ALL KILLER NO FILLER』に収録され、ラップを絡めたミクスチャー要素の強いポップパンクで、強烈なフックとキャッチーな魅力をアピール。3月29日に発売されるラストアルバム『Heaven :x: Hell』も楽しみだ。 TEXT:荒金良介 荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。
OKMusic編集部