《衆院選2024》茨城2区 額賀福志郎氏 序盤から終始優勢
自民前職の額賀福志郎氏が地元首長や県議、市町議、各種政治団体による強固な組織に支えられ、序盤から終始、新顔の3候補を大きくリードして、1983年から続く当選回数を14に伸ばした。 選挙戦ではほぼ連日、2~3回街頭に立ち、各地域でくまなく演説を行った。演説ではまず財務大臣、防衛庁長官、党政調会長などを歴任してきた実績を強調した。 その上で、地域経済活性化策として交通ネットワークのさらなる整備を掲げ、「人と物が動いてこそ経済が動く」と主張した。具体的には、2026年度中の東関東自動車道水戸線の全線開通を踏まえ、その後の潮来インターチェンジから神栖・波崎地区までを結ぶ高規格道路の延伸や、成田、羽田に続く「首都圏第3空港」としての茨城空港の国際・貨物便の拡大を訴え、支持浸透を図った。 【略歴】当選14回元衆議院議長、財務相、防衛庁長官。党財政健全化推進本部長。早稲田大政治経済学部卒。行方市麻生 ■額賀氏14選「集大成に」 2区は自民前職の額賀福志郎氏(80)が早々と14選を決めた。前衆院議長で、39歳で衆院議員に初当選し、議員生活41年で重ねた実績が、盤石の戦いを支えた。 午後8時2分ごろ、行方市麻生の選挙事務所に当選確実の報が伝わると、額賀氏は「誰にも負けない経験と古里を思う気持ちと、国家を考える情熱がある。皆さんの思いを心に刻み、しっかりとご恩返ししたい」と支持者に感謝した。 選挙戦では、政治の師と仰ぐ、故橋本登美三郎氏の遺言ともいえる「東関東自動車道の整備」をはじめ「茨城空港の国際化」、「鹿島港の港湾整備」などを訴えた。 額賀氏は14期目について「自分が描いている構想を実現させるチャンスをもらえた。集大成と位置付け、古里と国家の安泰のため、最後の力を振り絞りたい」と誓った。
茨城新聞社