太陽系のあまり知られていないユニークな天体まとめ
ヒペリオン
ヒペリオンは土星の非球形の衛星では最大のものであり、その平均半径は135km。このいびつな形状の衛星は、宇宙空間を転がっていくかのように土星を周回しながらカオス的な自転をしています。 NASAいわく、科学者たちはこの衛星がその形状からして、大きな衝突によってバラバラになった巨大な衛星の名残りかもしれないと考えているとか。
ベスタ
こちらはNASAの探査機「ドーン」が捉えた、小惑星ベスタのクローズアップ画像。天体の下側、南極にそびえ立っているのはエベレストの2倍以上の高さの山です。 ベスタ自体は小惑星帯では(ケレスに次いで)2番目に大きい天体で、準惑星に分類される可能性のあるほぼ球体の小惑星です。
ダイモス
ダイモスは2つある火星の衛星の小さい方で、もうひとつの衛星フォボスよりも外側の軌道を回っています。NASAによれば、この小さくてゴツゴツとした天体の大きさは15 ×12×11km、公転周期は30時間。 ダイモスのことはあまりわかっていませんが、2023年1月に探査機が近接通過したところ、その起源がこれまで提案されていた火星の重力に捕獲された小惑星ではなく、火星から分離した一部だった可能性が示唆されました。
ベンヌ
この小惑星がことさら特別なのは、現在その一部が地球にあるからです。ベンヌは6年ごとに地球の近くを通過する小さな地球近傍小惑星です。 ベンヌは恐らく7~20億年前にもっと大きくて炭素に富む小惑星から分離した後、以前よりも遥かに地球の近くへと漂ってきたと考えられています。その近さを利用したNASAの探査機「OSIRIS-REx(オシリス・レックス)」は、同小惑星の一部を採取し、2023年9月にユタ州の砂漠に投下しました。 サンプルの初期分析からは多量の炭素と水の分子が明らかになりました。それこそ、NASA初の小惑星サンプルリターンで科学者たちが見つけたいと思っていたものでした。 Source: NASA Science(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, ), NASA JPL, NASA, Massachusetts Institute of Technology,
たもり