「完全公開」の政倫審 に岸田首相出席、「元首相」が迫る場面も
■安倍派の“裏金問題”については…
焦点の安倍派の“裏金”については―― 共産党 穀田恵二議員 「誰が(不記載の)指示をしたか確かめましたか」 岸田首相 「(自民党の)報告書の中においては、派閥の事務局からそういう指示があったと」 共産党 穀田恵二議員 「結局じゃあ(金を)何に使ったのかについても、結局(自民党の)報告書のとおり、お述べになるだけですか? 分からないということですか」 岸田首相 「えっと(自民党の)報告書に…失礼。使い道については(自民党の)報告書の中に書いてありますように、事務所費とか研修費とか備品の購入とか…」 岸田首相は、自民党が出した報告書の内容を繰り返し述べました。
■二階派事務総長・武田氏は…
そして先月29日、もう1人説明に立ったのは二階派の事務総長・武田元総務相です。 二階派の事務総長 武田元総務相 「志帥会を代表しておわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」 5年間で約2億6000万円のパーティー券収入の不記載があった二階派。 立憲民主党 寺田学議員 「(販売)ノルマの決定は、どなたがされていたんですか」 二階派の事務総長 武田元総務相 「私、また二階会長がそうしたルールを決めたり、ノルマを決めたり制度、システムを決めたりすることは、まったくしていないということは、ここで答弁させていただきます」 すべて派閥の事務方に任せていたとして、二階氏と自身の関与を否定しました。
■3月1日は異例の政治日程に
3月1日は岸田首相も出席して行う予算案の審議と、安倍派幹部4人が出席する政倫審が両方、予定されている異例の日程となっています。 来年度予算案をめぐり、与党側は「能登半島地震の復興予算も入っているので年度内成立を確定させたい」と、1日に採決を行いたいと提案。 これに野党側は政倫審が1日も予定される中、「予算案の採決強行は裏金問題の幕引き以外のなにものでもない」などと反発。しかし小野寺委員長が職権で、1日に採決することを決めました。 (2月29日放送『news zero』より)