【レポート】映画『トラペジウム』公開記念舞台に東西南北が初集結!キャストからのカーネーションのプレゼントに原作者・高山一実が大感激
■「作品自体も涙が出るぐらい感動したので、皆さんにも楽しんでいただけたらうれしいです」(JO1木全翔也) 【画像】イベントの様子(写真全10枚) 映画『トラペジウム』公開記念舞台挨拶が、5月11日に東京・新宿バルト9で行われ、原作者の高山一実をはじめ、東ゆう役の結川あさき、大河くるみ役の羊宮妃那、華鳥蘭子役の上田麗奈、亀井美嘉役の相川遥花ら東西南北が初集結、そして工藤真司役の木全翔也(JO1)、篠原正寛監督らも登壇し、舞台挨拶を行った。 本作は、高山一実が乃木坂46在籍時の2018年11月に発表した小説家デビュー作『トラペジウム』(KADOKAWA刊/『ダ・ヴィンチ』連載)が原作で、アイドルを目指す高校生・東ゆうが、東西南北の美少女を集めながら自らの夢に向かって進む物語。アニメ化にあたって、原作者の高山一実がシナリオ制作などに参加した。 スタッフたちと細かなやりとりを重ねた制作期間を経て、待望の公開を迎えたことについて、高山は「小説を書いた当時は必死で、こんなに大きなもの(映画化)に繋がるとは思っていなかったので、当時の自分がこんな未来を知ったらびっくりすると思います。声優の皆さんもとてもかわいくて、キラキラしていらっしゃって…すごくいろいろな感情が巡っています。この感情をまた何かの作品に昇華させたいなと思えるような貴重な体験を、今回のアニメ映画化でさせていただきました」と感無量の様子。 本作のお気に入りポイントについて問われると、「私は主題歌が流れるオープニングが好きで、これは小説では味わえない“アニメならでは“だなと思います。星街すいせいさんの歌と、主人公・ゆうの“物語が始まるぞ”という感じも相まって、すごくワクワクする好きなシーンです。東西南北のメンバーが歌うシーンとか、木全さん演じる真司の登場時の何とも言えない顔とかも面白いので、注目していただけたら」と見どころを語った。 東西南北の美少女を集める計画を進めるゆうが出会ったのが、お蝶夫人に憧れるお嬢様で天真爛漫な聖南テネリタス女学院2年生の“南の星”華鳥蘭子、人見知りでロボットに夢中な西テクノ工業高等専門学校2年生の“西の星”大河くるみ、、そしてボランティア活動に勤しむ控えめで優しい城州北高校1年生の“北の星”亀井美嘉だ。 ゆう役の結川は「『トラペジウム』をアイドルのキラキラした物語なんだろうなと思っていた方には、ちょっとびっくりするような不穏な雰囲気も感じ取れるところがあると思うのですが…」と前置きしながら、「ゆうはアイドルになりたいという想いがすごく強いので、一見身勝手だったり、とがっていたり、周りが見えなくなることもあって、少し嫌な子に見える部分があるかもしれません。でも、ゆうがアイドルを目指す気持ちは本物で、その想いを叶えるためだけに行動しているのは、始めから最後まで変わらないんです。どうかゆうを嫌いにならないで、応援するようにあたたかく観ていただけたらうれしいです!」と、“絶対にアイドルになりたい”と夢にまっすぐなゆうの魅力を力説。 くるみ役の羊宮は「くるみちゃんはふわふわしていて萌え袖の女の子なんですが、好きなものには目を輝かせる女の子。くるみちゃんや東西南北のみんなが、それぞれ一生懸命もがきながら目の前のものに向かっていく、アイドルとはなんなのかをそれぞれ自分たちなりに考えながら歩んでいくところを見て、私はすごく元気をもらえました。くるみちゃんがどんな子なのかぜひご覧いただいて、帰り道に思い返したり、布教していただけたら幸いです!」と笑顔でコメントした。 蘭子役の上田は「蘭子は作中では強烈なキャラクターと言われていますが、華やかで天真爛漫で個性的な反面、みんなの間に立って潤滑油になろうとする場面も多くあります。人の役に立ちたいとか場の空気を少しでも和ませたいとか、優しい気持ちに溢れた子なので注目して見守ってもらいたいです」と蘭子の優しさに言及。 美嘉役の相川は「美嘉ちゃんはボランティア活動にいそしんでいたり、大人しくて優しい子に見えるけど、頭のなかで考えてしまうことも多くて、パンクして感情豊かになるシーンも多い子です。“このシーンの美嘉ちゃんはどう感じてこの言葉を放ったんだろう?”と考えて観ていただけたらうれしいですね。作品を通して成長している子なので、あたたかく見守っていただけたら」と、美嘉のキャラクターを紹介した。 雰囲気やキャラも全く違うそれぞれの個性を持った“東西南北”の美少女たちはロボコン大会や文化祭、ボランティア活動を通して段々とそれぞれの仲を深めていくが、ゆうが夢を追い求めるなかで4人の関係性はすこしずつ変化が生じていく。そんな彼女たちの関係性にも要注目だ。 全力で夢を追うゆうの計画に協力し、優しく見守る男子高校生・工藤真司を演じた木全は、白いシャツにラクダ色のパンツ、黒ぶち眼鏡姿という劇中の真司をイメージした衣装と、真司に寄せたヘアスタイルで登壇し、「普段JO1で木全翔也を演じている、工藤真司です!」と自己紹介し会場を沸かせた。 そして、自らが演じた役を振り返り、「真司は一見なよなよして頼りないように見えるけど、実はすごく優しくて頼りになる男。作中でも後半に粋な計らいをしたり成長する真司を見て、僕は涙目になりました。作品自体も涙が出るぐらい感動したので、皆さんにも楽しんでいただけたらうれしいです」と、役への思いとともに作品の魅力をアピール。 篠原監督は「原作を読ませていただいたときに、すごく面白い要素がたくさん詰まった小説だなと思いました。同時に、少しでも前向きな気持ちになっていただける作品にできればと思い、制作を続けてきました」と、高山渾身の原作と真摯に向き合いながら映画を作り上げてきたことを語った。 そして5月12日の“母の日”にちなんで、『トラペジウム』という物語、そして“東西南北”の生みの母でもある高山に、公開を祝してスタッフ、キャストから、感謝の気持ちを込めてカーネーションをプレゼント。 ゆうを演じた結川が「高山一実さん、私たちやこの作品を愛してくれている皆さんに、『トラペジウム』と出会わせてくれてありがとうございます! 私はゆうに出会えて本当によかったです!」と感極り涙を浮かべながら、高山へ鮮やかなカーネーションの花束を手渡した。 高山は感激しながらカーネーションを受け取り、「ありがとうございます! 私は小説でも自分の思いを書ききれないぐらいだったのに、声優の皆さんがそれぞれキャラクターのことを思ってくださる気持ちがすごくうれしい! お優しくてプロフェッショナルな皆さんにお集まりいただいて感動しています、いい出会いに感謝でございます!」と笑顔いっぱいに喜びの想いを馳せ、会場からは大きな拍手が贈られた。 舞台挨拶の最後には高山からメッセージが贈られ、キャストたちの弾ける笑顔とともにイベントは幕を閉じた。 「私は人と人との繋がりが好きなんですが、それを言葉にするのは難しくて、小説もそんなことを思いながら書きました。『トラペジウム』は、コミュニケーションの難しさとか、人間ならではのぶつかりあいとか、学生時代こんなだったなとか、いろんな思いがこもっている作品です。感じ方はそれぞれ自由なので、それぞれ楽しんでいただけたら。少しでも皆さんの生活にスパイスを与えられたらうれしいです!」 なお、5月18日に、高山一実、結川あさき、西野七瀬、内村光良らが登壇する公開御礼舞台挨拶の実施が決定した。詳細はオフィシャルサイトで。 映画『トラペジウム』は全国にて絶賛上映中。 映画情報 『トラペジウム』 全国にて絶賛公開中! <CAST> 東ゆう:結川あさき 大河くるみ:羊宮妃那 華鳥蘭子:上田麗奈 亀井美嘉:相川遥花 工藤真司:木全翔也(JO1) 古賀萌香:久保ユリカ 水野サチ:木野日菜 伊丹秀一:内村光良 <STAFF> 原作:高山一実(乃木坂46・一期生)「トラペジウム」(KADOKAWA刊/『ダ・ヴィンチ』連載) 監督:篠原正寛 スーパーバイザー:舛成孝二 脚本:柿原優子 キャラクターデザイン:りお 音楽:横山克 主題歌:MAISONdes「なんもない feat. 星街すいせい, sakuma.」(Sony Music Labels) 制作:CloverWorks 配給:アニプレックス (c)2024「トラペジウム」製作委員会
THE FIRST TIMES編集部
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