志賀の贈賄、別業者聴取 町発注工事3社目 現金渡し便宜依頼か 県警、逮捕へ
志賀町発注工事の入札を巡る贈収賄事件で、石川県警は8日、前町長の小泉勝容疑者(57)に現金を渡し便宜を図るよう依頼した贈賄の疑いがあるとして、地元業者から事情聴取を始めた。捜査関係者によると、これまでに社長らが同容疑で逮捕された2社とは別業者で、県警は容疑が固まり次第、逮捕する方針。 県警、逮捕へ 小泉容疑者は11月20日に加重収賄などの罪で起訴、同容疑で再逮捕され、8日に勾留期限を迎える。県警は別の入札の不正にも関与したとして、加重収賄などの容疑で再逮捕する方針を固めている。 この事件で県警は、小泉容疑者に現金を贈った贈賄などの疑いで、青谷工業(志賀町)社長の青谷武被告(83)=同罪で起訴=や米木(よねき)工務店(同)社長の米木義則容疑者(68)=処分保留=らを逮捕した。2社が贈ったとされる現金は計70万円。 捜査関係者によると、青谷被告と米木容疑者は容疑を認めている。この2社以外の業者も県警の任意聴取に対し「町長に現金を贈った」との趣旨の説明をしていることなどから、県警は小泉容疑者が別の入札でも業者から賄賂を受け取ったとみて調べていた。 受託収賄などの容疑で逮捕された小泉容疑者の妻で会社役員の美穂容疑者(56)と、贈賄などの疑いで逮捕された青谷被告の妻で青谷工業取締役の勝美容疑者(76)は処分保留で釈放され、地検が在宅で捜査している。