田中達也「まっさらな雪の美しさはまるでパズル!?人や車が通ることで、完成したジグソーパズルが壊れていく…」
ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックでも話題となった、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」で創り出された世界は、日本のみならず世界を魅了しています。Instagramのフォロワーは370万人以上。今回は『婦人公論』(2月号)にも掲載中、ジグソーパズルを雪に見立てた作品について。 * * * * * * * ◆~四季を感じて~ まっさらな雪の美しさ 私の住んでいる鹿児島は雪が滅多に積もりません。 そういうこともあり、朝一番に降り積もっているまっさらな雪を見ると、非常に美しく感じます。 そして、時間が経つにつれ通勤通学による足跡や車のタイヤ跡が付いて、その美しさが壊れていくのがもったいないと感じてしまう。 たとえるなら、せっかく完成したジグソーパズルを壊してしまうかのような気分。 とはいえ、雪国の人たちはそうは言っていられないのかもしれません。 除雪車で道を切り開いても、翌朝にはまたパズルが完成してしまっているのでしょうから。
田中達也