"先生たち"と挑む重賞!シルクロードSにトゥラヴェスーラと挑む!<永島まなみの騎乗馬展望>
――先週は2着が最高着順となりました。率直に、先週を振り返っていかがでしたでしょうか? 先週もなかなかしっかりとした結果が出せず、自分の中でもっと頑張らないといけないと思いました…。 ――今週は土曜小倉で4鞍、日曜京都で9鞍に騎乗されます。なんといっても日曜の京都11R・シルクロードSのお話からでしょう。自厩舎のエースであるトゥラヴェスーラと実戦で初コンビを組まれます。2ヶ月ぶりの実戦となりますが、この中間は先々週、先週と追い切りにも騎乗されました。良化度はいかがでしょう。 そうですね、9歳で良化はスローということで、先生が早めにトレセンに入れてくださり、ずっと乗り込んでもらいました。2ヶ月空いた間隔はそこまで問題ないと思います。 2週前と1週前の追い切りに乗せていただきましたが、2週前は少し苦しいところがあったものの、先週の追い切りではその部分が改善されていましたし、反応もありました。動きは良かったです。メンコを取った効果もありスイッチも入った感じがあります。 ――今週は助手の方が追い切りに乗られています。状態面のお話は伺っていますか? 「状態は整った。自信を持って行ってこい!」と言っていただきました!本当に頑張りたいですね。 ――作戦面に関してはまなみ騎手が考えられている部分があると思いますが、内と外であればどちらが希望などはありますか? 私の中では内のほうがいいなとは思っています。京都の芝はスゴく荒れた状態なのですが、トゥラヴェスーラ自体凄く道悪が得意なのはプラスに働くと感じています。荒れた馬場が苦手な馬もいると思いますし、馬群はバラけると見ていて、丹内さんが高松宮記念で3着になった時のイメージで乗れればと思っています。 ※取材日25日(木曜)、引いたのは8枠16番 ――以前その高松宮記念で3着に食い込んでいる際も不良馬場でしたが、荒れた馬場は問題ない走り方なのでしょうか。 そうですね、実戦で乗せていただくのは初めてですが、レース映像を見ていても1頭だけ馬場を苦にしない走りで伸びてきてくれるんです。他の馬とは違う、かなりの強みになると思います。 ――師匠の高橋康之先生は「今の永島ならトゥラヴェスーラに合うと考えて、こちらからオーナーにお願いしました」とおっしゃっているようですね。自厩舎の馬で重賞挑戦は今回が初めてとなります。 先生の管理する馬で重賞に挑ませていただけるということで、お話をいただいた時には本当に嬉しかったです。トゥラヴェスーラという重賞で勝ち負けする素晴らしい馬に乗せていただけることに本当に感謝しています! ――他のレースも伺います。まずは土曜小倉から、1R・3歳未勝利のグラティアスミノルはこのコラムでお馴染みの存在です。前走はまくって2着と、使うごとに前進が見られますね。 そうですね、ただまだゲートを出てからスピードの乗りがうまくつかず後ろからになってしまうのがこの馬の課題と思っています。力はある馬ですし、使うごとに道中の行きっぷりなどはかなり出てきてくれているので、自信を持って挑みたいと思います。 ――3ヶ月ぶりの2戦目を迎える小倉3R・3歳未勝利のベニスズメはダート1000mに距離を短縮してきました。 ずっと調教で乗せていただいていて、小柄でかわいい子なのですが、新馬でもいいスピードを見せてくれました。最後少し止まってしまっていたので1000mは合いそうです。新馬のように積極的に運びたいです。 ――5R・3歳未勝利のレイムはベニスズメとは逆に距離延長となりますね。 前走1600mで乗せていただいたのですが、普段の調教では真面目にハミを取ってくれるものの、実戦だと少し追走が大変と言いますか、もう少し距離があったほうが脚を溜められそうでした。 今回の条件(小倉1800m)のほうがもう少し脚を溜めて運べそうですし、前走は新馬に比べていい内容でした。使いながら良くなってくれていると思います。 ――7R・4歳上1勝クラスのヒルノピレネーは休み明けの前走に続き2度目の騎乗となります。一度叩いた効果が見込めそうでしょうか。 前走は北海道帰りで間隔が空いていましたが、間隔というより1、2コーナーでハミを噛んでしまい、私がスムーズなレースをさせてあげられずもったいないレースだったんです。今回スムーズな競馬ができれば十分勝ち負けする力があると思っています。 ――初騎乗馬が多い日曜日の京都ですが、6R・3歳未勝利のエルプロフェッサーはここまでの4戦全てまなみ騎手が騎乗されています。今回は連闘で400mの距離延長となりますね。 エルプロは先週の競馬で乗せていただいたのですが(小倉芝1200mで8着)、ハミを取ってくれず進まなかったので、思い切って距離延長してもらうことになりました。 トーホウフランゴ(これまでの好走が全て芝1200m)の妹ではあるのですが、お姉ちゃんとはまたちょっと違うところがあり、距離延長でもう少しついていければいい競馬ができるんじゃないかと思っています。イレ込みやすい馬なので、連闘でイレ込み過ぎないよう気を付けたいです。 ――12R・4歳上2勝クラスのペイシャフラワーもまなみ騎手とのコンビでお馴染みです。再度1600mに延長ですが、いかがでしょうか。 今回また1600mで乗せていただきます。近走周りの馬を気にして脚を使ってくれるところがなかったのですが、前走(団野)大成さんが乗っていただいて4着と、ペイシャらしいレースが戻ってきてくれたと見ていて感じました。あまり揉まれないほうがこの馬にはいいと思います。気分を害さず運びたいです。
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