ハリス、トランプ両氏激しい応酬 初の直接対決、経済や移民で討論
【フィラデルフィア共同】米大統領選に向け、民主党候補ハリス副大統領(59)と共和党候補トランプ前大統領(78)は10日夜(日本時間11日午前)、初のテレビ討論会で直接対決に臨んだ。トランプ氏は「インフレは米史上最悪だ」と述べ、バイデン民主党政権の対応を批判。ハリス氏は、トランプ氏が「大恐慌以降で最悪の失業を招き、民主主義に対して最悪の攻撃を仕掛けた」と反論し、国民の関心が高い経済や移民、人工妊娠中絶の是非を巡って激しい応酬となった。 終盤の流れを左右する正念場。ハリス氏の追及に対し、トランプ氏が守勢に回り、いら立つ場面も目立った。 ハリス氏は、人種問題で攻撃的な言動を繰り返してきたトランプ氏を「国民を分断している」と非難。トランプ氏が在任中に最高裁を保守化させ、女性から中絶の権利を奪ったと強調。国家安全保障や選挙妨害に絡んで「起訴されている」として攻勢をかけた。 これに対し、トランプ氏は「数百万人が米国に流入し、仕事を奪い、街を乗っ取っている。とても危険だ」と述べ、バイデン政権の不法移民対策を批判した。