カツオ一本釣りの漁獲高、宮崎県の「竜喜丸」2年連続日本一が確実に…昨年上回る6億7500万円
今年の近海カツオ一本釣り漁で、南郷漁協(宮崎県日南市)所属の竜喜丸(119トン)が漁船ごとの漁獲高で2年連続日本一となることが確実になった。同漁協が25日発表した。関係者らは「日本一のカツオのまちをアピールできる」と喜んでいる。 【動画】カツオ一本釣りロボット、タブレット端末で操作すると竿が上下
竜喜丸は20~50歳代の23人が乗船。2月に漁を始め、黒潮に乗って移動するカツオを追って北上。25日深夜、目井津漁港(日南市)に帰港した。漁獲高は昨年の約6億3800万円を上回る約6億7500万円で、まだ漁を終えていない他の船を引き離し、日本一は確実という。
同漁協によると、漁船ごとの漁獲高は宮崎県や高知県などの30隻以上で競う形となっており、2022年までは11年連続で高知県の船が1位だった。竜喜丸は今年、他の船が昨年に比べて漁獲高を落とす中、数字を伸ばしたという。南郷漁協担当者は「カツオの群れの動きを予測し、先回りするのが上手」と話す。
船頭の日高陽祐さん(45)は「帰ってきてほっとしている。(日本一になれたのは)船員の頑張りのおかげ。今年のカツオは脂がのってすごくおいしいので、多くの人に食べてほしい」と話していた。