【知らないと大変なことに】中古マンション購入で「後悔してしまう人」と「幸せになれる人」の決定的な差とは
近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、「そろそろ家を買おうと思っていたけど」と考えてものの、不安を感じはじめた人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決ためにこの春『住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では、著者の江口亮介氏による住宅購入に関するオリジナルコンテンツを配信する。 ● マンション購入で後悔する人が見落としている3つのこと デメリットがまったくない家など存在しませんが、プロ目線で見たときに、それでも「このマンションは危険かも」と思うものはあります。今回は、プロなら買わないマンションに共通する特徴を3つ紹介します。 ● プロなら買わない物件の特徴その1 「眺望がない」 「景色は飽きるものだからそこまで気にしない」という方もいるのはわかります。ただ、眺望がないということは「日当たり」もよくないことが多いです。あるマンションによっては、目の前に建物があることによって、日当たりだけでなく、風通し(通風)も悪くなっています。 この、「眺望」「日当たり」「通風」はどんなにリノベーションしても変えることのできない部分です。 そうなると必然的になにかあったときの売却もしづらく、資産性と居住性の両方でデメリットが大きくなってしまいます。 ですから、大パノラマ物件である必要はないですが、ある程度は確保したいところです。目安は、家の中から座った状態で空が見えるかどうかです。ぜひ意識してみてください。
● プロなら買わない物件の特徴その2 「旧旧耐震基準の物件」 建物の耐震を決める基準は主に次の3つの時期に変わっています。 新耐震基準:1981年6月以降の建築確認で適用されていた基準 旧耐震基準:1981年5月以前の建築確認で適用されていた基準 旧旧耐震基準:1971年6月16日以前の建築確認で適用されていた基準 旧耐震物件もかなり注意は必要ですが、旧旧耐震物件はまずやめた方がいいです。理由は2つあります。 1つ目は、そもそも危ないからです。これは言わずもながなでしょう。対策をすればいいところでもありますが、限界はあります。リスクは非常に高いです。 2つ目は、銀行がそもそもお金を貸してくれないという点です。もし皆さん自身は「現金で買うから大丈夫」となっても、もし売るとなった場合、次に買う人はローンを組むことがほとんどです。そのときにローン審査に通らないため、かなり売りづらくなってしまいます。 近年、築古をリノベーションするのが流行していますが、最低限のボーダーラインを引いておくことは非常に大事です。こういったことを説明せずに「リノベ済みです!」ときれいな内装写真を見せて物件を販売しようとしてくる営業担当もいるので気をつけましょう。