〔NY外為〕円、153円台後半(17日朝)
【ニューヨーク時事】17日午前のニューヨーク外国為替市場では、日米の政策決定会合を控えて様子見ムードが強い中、米長期金利の動向を眺めて円買い・ドル売りが先行し、円相場は1ドル=153円台後半に上伸している。午前9時現在は153円70~80銭と、前日午後5時(154円11~21銭)比41銭の円高・ドル安。 米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日から2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。0.25%幅での追加利下げは市場にほぼ織り込み済みだが、最新の経済・金利見通しやパウエルFRB議長の会合後の発言から今後の利下げペースに関する手ががりを得たいとの思惑が台頭している。一方、日銀は18~19日開催の金融政策決定会合で追加利上げを行うとの観測が後退。こうした中、ニューヨーク市場は153円80銭近辺で取引を開始。米長期金利の上げが朝方一服し低下に転じたため、円買い・ドル売りが先行している。 米商務省が朝方発表した11月の小売売上高は、前月比0.7%増と、市場予想(0.5%増=ロイター通信調べ)を上回った。前月は0.5%増に上方修正された。インフレ圧力の根強さが改めて示唆されたものの、市場の反応は限定的だった。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0500~0510ドル(前日午後5時は1.0506~0516ドル)、対円では同161円40~50銭(同162円03~13銭)と、63銭の円高・ユーロ安。