【日本ハム】6月に40歳宮西尚生「根性論が強い、昔ながらの考え」とにかく走って走って限界突破
走って、走って、40歳シーズンも限界突破だ。日本ハム宮西尚生投手(39)が10日、兵庫・西宮市内にある母校の関学大で自主トレを公開。今年6月に不惑を迎える鉄腕は後輩左腕3人を引き連れて徹底的な走り込みを行った。あと31試合でプロ野球史上4人目の通算900試合登板に到達する大ベテランが、プロ入り時から変わらない走りまくる自主トレでプロ18年目に備える。 ◇ ◇ ◇ 宮西が第一線を走り続けられた理由は、オフにたくさん走ってきたからだ。「ランニングって、手を抜こうと思えばいくらでも抜けるけど、そういう自分を乗り越える。僕は根性論が強い、昔ながらの考え(笑い)。シーズン中の苦しい時を自分で打破できるようにする狙いがランニング量に表れている」。この日も50メートル走を20本、100メートル走を6本。日によって本数や距離は変わるが、40歳シーズンも例年と変わらず、とにかく走る。それが長く活躍し続ける秘けつだと信じる。 昨年12月にも、それを再確認する出来事があった。球界最年長のヤクルト石川とイベントで顔を合わせた。今年は45歳シーズンを迎える左腕の大先輩は「体を休めると固まるし、がっつり動かすとケガにもつながる。そのバランスは難しいけど、体は常に動かす」とオフの取り組みについて教えてくれた。宮西は納得した。「他のチームの先輩方でも会って話を聞くと、やっぱりランニングは共通している」とうなずいた。 新年は3日から4勤1休で自主トレをスタート。第2クール3日目にして「もうすでにピーク」と肉体と精神力は狙い通りに追い込めている。ウエートトレーニングも約2時間じっくりと取り組む。球団のトレーナーからは「ランニングの量と調整してくださいね」と心配されているが、今年不惑の左腕は「いかに自分を限界突破させるかやから。この時期しか、追い込まれへん」。その中で行った今年初のブルペン投球も「満足できた」と手応えあり。「今年は1年しっかりチームに貢献する」。プロ18年目は最初から最後まで走りきる。【木下大輔】