元パラリンピックチャンピオン、恋人殺害の罪で8年の懲役から釈放後に交際を始めた新たなパートナーとは?
*この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。 元パラリンピック選手のオスカー・ピストリウスは昨年1月、リーバ・スティーンカンプを殺害した罪で数年間服役した後、出所した。現在は釈放され、再び恋愛をし始めたと言われている。 【写真】オスカー・ピストリウスに殺害されたモデルの恋人、リーバ・スティーンカンプとは? 「ブレードランナー」と呼ばれるオスカー・ピストリウスは、11ヶ月前に刑務所を出た。2013年に交際相手でモデルのリーバ・スティーンカンプを殺害した罪で8年間服役していたピストリウスは、新たな人生を歩み始めている。「元パラリンピックのチャンピオンは、約3ヶ月前にリタ・グレイリングという女性と交際し始めた」と、南アフリカのメディア「Netwerk24」が報じている。 南アフリカの企業経営コンサルタントである33歳のブロンド女性、リタ・グレイリングは、ピストリウス家の長年の友人だという。彼らの関係についてはほとんど詳細が明らかにされていないが、この30代の女性の私生活についてはいくつかの情報がメディアで報じられている。例えば、2022年に彼女の近しい人々に悲劇が起きたことがわかっている。女性の兄の独身最後の夜を祝うため、南アフリカのプレトリア近郊のヘンベース・ロッジで行われたパーティ中、兄の親友ウィレム・クルーガー(29歳)が行方不明になり、9日後に近くの川で遺体が発見された。当初は事故死と考えられていたが、最終的には未解決の殺人事件として調査が進められた。この悲劇はリタ・グレイリングの家族に深い傷を残したが、彼女はオスカー・ピストリウスとの関係が「お互いの新たな始まり」だと考えていると、メディアは伝えている。
「彼は女性にとって依然として危険な存在」
スティーンカンプ家の人々はこの新たな関係に不安を感じている。「どうして彼女が彼に対して警戒心を抱かないのか理解できません」と、リーバ・スティーンカンプの母親は『ザ・サン』紙に語った。「彼は、感情のコントロールの問題を解決しておらず、それに対する治療も受けていません。私は心配です。彼は怒りの感情を秘めています。彼は女性にとって依然として危険な存在です。リーバは彼と出会ってからわずか3ヶ月後に命を落としましたが、彼は何も認めていません。」 11歳で両膝下切断となった38歳の南アフリカ人アスリート、オスカー・ピストリウスは、2012年のロンドン五輪で400メートルを45秒44で走り、パラリンピック競技の伝説となった。しかし、怒りっぽい性格と過剰な妄想で知られ、2013年2月13日から14日にかけて、彼は恋人であったリーバ・スティーンカンプを殺害した。オスカー・ピストリウスのセキュリティの高い自宅で過ごしていた夜、彼は寝室のトイレの扉越しに、そこで身を隠していた彼女に向けて銃を発射した。2017年の裁判で、亡くなった彼女の母親は涙ながらに、「ひどく、痛ましく、恐ろしい死で娘を失った」と語り、彼女が非常に苦しんだ後に命を落としたことを明かした。 2017年の控訴審で、すでに刑務所で過ごした月日を含めて懲役13年5カ月の判決を受けたオスカー・ピストリウスは、2024年1月5日にようやく早期仮釈放が認められた。現在はプレトリア近郊の豪華な別荘に住む叔父の家にこもっていると報じられている。 text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)
translation: Hanae Yamaguchi