インからトップスタートを踏み込んで逃げた吉田裕平がGI初V/ボートレース丸亀・京極賞
ボートレース丸亀のGI「京極賞 開設72周年記念競走」は14日に優勝戦が行われ、吉田裕平がインからコンマ11のトップスタートを決めて逃げ切り。絶好調の足を武器に待望のGI初Vを飾った吉田裕は、「足はすごく良かったし、緊張することなく、普通のレースの感覚で行けました。これでオヤジ(引退したGI覇者の吉田徳夫さん)をギャフンと言わせることができますね」と笑いながら初タイトル戴冠の重みをかみしめた。 今シリーズは晩秋のGIらしい戦いが繰り広げられた。戦前はグランプリ出場を狙う賞金ランク上位の実績組が優位と目されていたが、吉田裕や末永和也ら若手が早々とパワーアップに成功。「賞金上位組」を相手に堂々とリードを見せた。 V候補筆頭だった峰竜太は、8月の丸亀SGメモリアルに続いて凡機を引いたが、早々に整備で上位級に仕上げてドリーム戦を快勝。準優は3着で優出を逃したものの、「峰が乗れば凡機でも一変する」というファンの期待をさらに高めた。来年5月には丸亀でSGオールスターが開催されるため、この経験が重要となりそうだ。 また、グランプリ出場がかかる選手も多く参戦していたが、優勝戦に進出した賞金上位組は毒島誠のみ。状態は万全でなくとも水面相性の良さを活かして、賞金ランキングのトップ馬場貴也との差を縮めた。一方、池田浩二は3日目にフライングで戦線を離脱。次走のチャレンジカップは背水の陣で挑む。 使用開始から6節目となった現行エンジンだが、吉田裕の31号機が今後注目されることになる。さらに、エース候補として山田康二の65号機が推奨されており、来年2月のGI四国地区選や5月のオールスターで「不動のエース機」と呼ばれる日も近いか。
優勝者コメント・吉田裕平
「まずはホッとしてます。朝は緊張していたけど、レースに行くと予選の時のように普通のレースの感覚で行けました。特訓では末永選手の方が良かったけど、ペラに負荷をかけて調整したら、足はすごく良くなっていました。まだ実感は沸かないですね。(勝ったことで)まだ何がついてくるかも把握してませんからね(笑)。 ダービーで優出してから目標がなく、ここまできてしまったけど、これからグレードレースに呼ばれることも多くなると思うので、そこで頑張りたいですね。今節は運と流れだけで獲ったもので実力で勝ったとは思ってません。だから、次は実力で獲りたいです。 (GIウイナーの父・吉田徳夫さんと肩を並べたが)確かに、それは準優後に思いましたね。これでオヤジをギャフンと言わせられるかな(笑)。今後はこのタイトルに恥じないような走りをしたいので、またご声援をよろしくお願いします。一節間応援していただき、ありがとうございました」。
マクール