珠洲の農作物、ドローンで出荷 能登豪雨で道路寸断
石川県は30日、能登半島豪雨で被災した石川県珠洲市の農園から収穫した農作物をドローンで搬出する取り組みを公開した。土砂崩れや倒木で道路が寸断されて車両で農園に行けなくなり出荷できない状態となっていた。県の担当者は「今回は緊急的な措置だが、利便性を伝えて活用事例を増やしたい」と強調した。 能登半島北部の山あいに位置する丹保果樹園は、周辺の道路が豪雨で崩れて通れなくなった。収穫したリンゴは農園から軽トラックで運ぶ予定だったが、徒歩で持ち出さざるを得ない状態となった。 相談を受けた県はKDDI(東京)に要請。同社のドローンにリンゴの入った箱をぶら下げて搬出し、出荷をサポートした。